ハナムグリ亜科は、花の上で花粉を食べる小さなコアオハナムグリや、樹液に集まる大きなカナブンを含む甲虫の仲間です。多くの種は硬い前ばねをほとんど開かず、後ろばねを横から広げて飛びます。

このグループの生き物

コアオハナムグリGametis jucunda

5~10月ごろ、草地や林縁の白い花で見つけやすい小型種です。

ヒメトラハナムグリLasiotrichius succinctus

5~8月ごろ花に来る小型種で、毛のある黒と黄褐色の模様がハチのように見えます。

シロテンハナムグリProtaetia orientalis

5~9月ごろ、雑木林や都市公園で樹液に集まり、暗緑色から銅色の体に白点があります。

カナブンPseudotorynorrhina japonica

6~8月ごろ雑木林の樹液で見られる大きめの種で、背面は比較的すっきりした緑色や銅色です。

姿・形

見分けるポイント
体は丸みのある頑丈な形が多く、緑色や銅色の金属光沢、白い斑点、細かな毛などが手掛かりになります。ただし小型種や近縁種は写真だけでは識別しにくい場合があります。

間違えやすい生き物

スジコガネ亜科Rutelinae

コガネムシなどは丸みの強い体で、飛ぶときはを上げます。カナブンなどのハナムグリ類は上翅をあまり開かず、横から後翅を出して飛びます。

間違えやすい理由どちらも緑色や銅色に光る甲虫がいます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 雑木林
  • 林縁・草地
  • 公園・庭
分布
ハナムグリ亜科は世界各地に分布します。日本ではコアオハナムグリやシロテンハナムグリが北海道から九州に、カナブンが主に本州・四国・九州に見られます。台湾原産のサカイシロテンハナムグリは沖縄などに定着し、在来種と競い合ったり、交わって子を残したりすることが懸念されています。
好む環境
成虫は花や樹液、熟した果実のある場所に集まります。幼虫は腐った木や落ち葉、の多い土で育つ種が多いです。

暮らし

食べ物
成虫は花粉・蜜・樹液・熟した果実などを食べます。幼虫は朽ち木や落ち葉などの分解した植物質を食べる種が多いです。
活動
身近な種の多くは昼に活発に飛び、花粉や樹液を探します。上翅の横の切れ込みから後翅を出して飛ぶ種が多いです。

繁殖と一生

増え方
卵・幼虫・さなぎ・成虫を経るをします。幼虫は白く、体をC字形に曲げたコガネムシ型です。

名前と分類

名前について
ヒメトラハナムグリは、ハナムグリ亜科に含める場合と、別の亜科に分ける場合があります。
グループの名前
日常語の「ハナムグリ」には花に来る甲虫を広く含めることがあります。カナブンもこの亜科の一種ですが、「コガネムシ」は別の亜科の種名にも使われます。
含まれる種の数
世界には数千種が知られています。
ハナムグリ亜科(Cetoniinae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo