アカギカメムシは体長17~26mmの赤やだいだい色のカメムシで、本土のカメムシでは最大級です。もとは南西諸島から南の熱帯にすむ虫でしたが、九州や中国地方で繁殖が確認され、近年は北海道でも見つかっています。カメムシらしい嫌なにおいを出さないとされています。

姿・形

姿
体色は赤から白っぽいものまで幅があります。沖縄での観察では、羽化した直後のあざやかな赤が時間とともに黄色っぽく変わったとされ、色の違いの一部は同じ個体の変化かもしれません。日本や台湾のものは前胸の両端にとげがないとされています。

間違えやすい生き物

アカスジキンカメムシPoecilocoris lewisi

アカスジキンカメムシは金属光沢のある金緑色で、赤い帯のもようがあります。アカギカメムシは赤~だいだい色の地に黒い点です。

間違えやすい理由どちらも背中を大きながおおう、色あざやかなキンカメムシ科です。

ニシキキンカメムシPoecilocoris splendidulus

ニシキキンカメムシは金色がかった黄緑の地に、黒くふちどられた紫がかった赤褐色のもようがあり、おもにツゲにつきます。アカギカメムシは赤~だいだい色の地に黒い点で、アカメガシワにつきます。

間違えやすい理由同じキンカメムシ科の美しいカメムシです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 林縁
  • アカメガシワの生える場所
分布
東南アジアなど熱帯域に広く分布します。日本では南西諸島が北限とされていましたが、九州や中国地方で繁殖が確認され、2018年以降は北海道でも見つかっています。
好む環境
幼虫の食樹であるアカメガシワの生える場所を中心に見られます。

暮らし

食べ物
植物の汁を吸います。幼虫の食草はおもにアカメガシワで、成虫はウラジロアカメガシワやオオバギ、アブラギリなどにも来ます。
群れの暮らし
メスが卵のかたまりの上にとどまり、ふ化した幼虫が最初の脱皮を終えるころまで守ります。夏に成虫が木の葉に集まって大きな集団を作ることがありますが、理由はわかっていません。

繁殖と一生

増え方
年に2~3回世代をくり返します。
幼虫の食草
おもにアカメガシワです。

注意すること

注意すること
カメムシ特有のにおいを出さず、作物にも害はないとされています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
現状
分布が北へ広がっていることで、生態系への影響を心配する声があります。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アカギカメムシ(Cantao ocellatus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo