オオカミはイヌ科で最も大きな野生動物で、イヌに最も近い仲間です。日本にもかつてニホンオオカミとエゾオオカミがすんでいましたが、明治時代に姿を消し、いまの日本の野外では見られません。
姿・形
- 姿
- 体長1〜1.6m、体重は平均40kgほどです。毛色はふつう灰色ですが、白・茶・黒の個体もいます。ニホンオオカミは中型の日本犬ほどの小さめの体で、エゾオオカミはそれより大きかったとされています。
- 声
- 遠吠えで仲間を集めたり、なわばりを知らせたりします。
間違えやすい生き物
イエイヌCanis familiaris
イエイヌは尾が上に巻き上がることが多いですが、オオカミは尾を背中とほぼ同じ高さにまっすぐ保ちます。オオカミに似た犬種やオオカミとイヌの雑種は、写真では見分けるのが難しいです。
間違えやすい理由イエイヌはオオカミから家畜化された動物で、姿がよく似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 森林
- 草原
- ツンドラ
- 山地
- 分布
- ユーラシアと北アメリカに広く分布します。人による駆除で西ヨーロッパなど多くの地域から姿を消し、すむ範囲は昔より大きく狭まっています。
- 好む環境
- 大きな獲物がいれば、海辺から標高3,000mほどの山地までさまざまな環境でくらします。
暮らし
- 食べ物
- シカなどのひづめのある大きな動物を群れで狩ります。獲物が少ないときは小さな動物や死体も食べます。
- 群れの暮らし
- つがいとその子どもたちで群れをつくります。群れの大きさはふつう5〜11頭ほどです。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 冬の終わりごろに交尾します。
- 妊娠期間
- 62〜75日
- 一度に産む子の数
- 4〜8頭ほど(平均5〜6頭)
名前と分類
- 名前について
- ニホンオオカミ(C. l. hodophilax)は本州・四国・九州に、エゾオオカミ(C. l. hattai)は北海道にすんでいたです。ニホンオオカミを独立した種(Canis hodophilax)とみる考えもあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
- 現状
- ニホンオオカミとエゾオオカミは、環境省レッドリストでどちらも絶滅(EX)とされています。明治以降の駆除や病気、大雪によるエゾシカの大量死などが重なって減ったと考えられています。
文化と話題
- 文化と話題
- 「オオカミ」は「大神」に由来するという説が有力です。
- 秩父の三峯神社や奥多摩の武蔵御嶽神社などでは、オオカミを神の使い()としてまつり、獣害よけや火難・盗賊よけのご利益があるとされてきました。
- ニホンオオカミの最後の確実な記録は、1905年(明治38年)に奈良県東吉野村で捕らえられた若いオスとされています。
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