オオハリアリは、腹の先の毒針で人を刺すことがある、黒くて細長いアリです。日本では主にシロアリを狩って暮らしていますが、アメリカに入り込んだものは食べ物の幅を広げ、在来のアリを減らす侵略的な外来種になっています。
姿・形
- 姿
- 働きアリは体長4〜5mmほどです。女王と働きアリはおもに黒色で、ややくすんだつやがあり、大あごと脚は褐色です。オスは淡い黄褐色です。
間違えやすい生き物
ツヤオオハリアリBrachyponera luteipes
写真で見分けるのは難しく、確実な識別には専門家による観察が必要です。
間違えやすい理由同じ属のよく似た仲間で、取り違えられやすいとされています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 林縁
- 朽ち木・落ち葉の下
- 人家のまわり
- 分布
- 本州・四国・九州・南西諸島・小笠原諸島に分布しますが、北海道や青森県周辺にはいません。国外では台湾・朝鮮半島・中国・インドシナに分布し、ニュージーランドやアメリカに侵入しています。
- 好む環境
- 海岸や林縁、住宅地に見られます。石や落ち葉の下、朽ち木の中に巣を作り、家の近くでは植木鉢の下や住宅の傷んだ木部にも巣を作ります。
- 時期
日本の場合
繁殖 6〜9月
暮らし
- 食べ物
- 肉食性が強く、ほかの昆虫を捕らえて食べます。日本ではシロアリを専門に狩るアリとして知られ、シロアリのいる朽ち木に同居して毒針で仕留めます。
- 群れの暮らし
- 一つの巣に複数の女王がいることがあります。
繁殖と一生
- 繁殖期
- は6〜9月ごろで、羽アリは7〜8月ごろに多く見られます。
注意すること
- 注意すること
- 腹の先によく発達した毒針があります。刺されると鋭い痛みがありますが、たいてい1時間ほどでおさまります。何度も刺されると翌日にかゆみのある腫れが出たり、まれにを起こすことがあります。巣が家の近くにあると、働きアリや羽アリが屋内に入ることもあります。
名前と分類
- 名前について
- 以前は Pachycondyla chinensis という学名で呼ばれることが多く、古い資料ではこの名前で出てきます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 現状
- EUでは侵略的外来種に指定され、持ち込みや飼育、放すことが禁じられています。
- 脅威
- アメリカでは、シロアリ以外の土の中の節足動物や植物を食べる昆虫まで食べるようになり、侵入した森で在来のアリの種類を減らしていることがわかっています。
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