アメリカセンダングサは、秋に実る平たい果実が服や動物の毛にくっつく「ひっつき虫」としておなじみの一年草です。北アメリカ原産ので、大正時代に日本で確認され、今では奄美・沖縄を含むほぼ全国の水田や水路のまわりに広がっています。セイタカタウコギとも呼ばれます。
姿・形
- 姿
- 茎は断面が四角形で暗い紫色を帯び、毛はほとんどありません。
- 育つ姿
- 高さ50~150cmになる一年草です。
- 葉
- 葉はふつう対生で、3~5枚の小葉に分かれます。小葉は先がとがり、ふちにぎざぎざがあります。
- 花
- 直径1~2cmの黄色いをつけます。頭花より長い葉のようなが目立ち、は小さくて外からはほとんど見えません。
- 花の時期
- 秋(宮城県では9月下旬~11月ごろに花と実がつきます)
- 実
- 果実は平たく、先に向かって幅が広がります。先端に2本のとげがあり、とげには下向きのかぎ状の毛が生えています。
間違えやすい生き物
タウコギBidens tripartita
タウコギの葉は小葉に分かれず、3~5つに裂けるだけで、葉柄に翼があります。舌状花もありません。アメリカセンダングサは小葉ごとに柄があり、ふちのぎざぎざが鋭いです。
間違えやすい理由同じ属で、どちらも水田のまわりに生え、似た果実をつけるからです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 水田・放棄水田
- 水路・河川敷
- 湿地
- 道端・荒れ地
- 分布
- 北アメリカ原産です。日本では1920年ごろに琵琶湖のほとりで最初に記録され、今では奄美・沖縄を含むほぼ全国に分布しています。
- 好む環境
- 水辺や湿った場所を好み、水田の中に生えることもあります。畑や草地、果樹園などにも入り込みます。
- 花の時期
9〜11月に咲きます
花 9〜11月
繁殖と一生
- 種の広がり方
- とげで動物や衣服にくっついて運ばれるほか、水に流されても広がります。1株がつける種子は25~7,540個とされ、種子は水につかった状態でも3年以上生き残ります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
- 現状
- 国の生態系被害防止外来種リストでは「その他の総合対策外来種」とされています。
- 脅威
- 繁殖力が強く、水辺の在来植物、とくに湿地に生える植物との競合が心配されています。水田や畑では作物と競合し、農業への影響も指摘されています。
文化と話題
- 文化と話題
- 「アメリカセンダングサ」の名は中井猛之進が名づけました。別名「セイタカタウコギ」は牧野富太郎の命名で、在来のタウコギに似て背が高くなることに由来します。
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