ムラサキツユクサは北アメリカ原産の多年草で、日本では庭や公園に植えられ、道ばたなど身近な場所でも見られます。青紫色の3枚の花びらは朝に開いて午後にはしぼむ一日花ですが、つぼみが次々に咲きます。雄しべの毛は細胞の観察材料として理科の授業で使われます。

姿・形

姿
高さはふつう60〜90cmほどで、ときに1mを超えます。茎と葉は白い粉をふいたような青みを帯びます。
葉
葉は細長い線形で、根もとは茎を包みます。毛がなく、なめらかです。
花
茎の先に花がまとまって咲きます。花びらとは3枚ずつ、雄しべは6本で、黄色いの下の花糸に紫色の毛がたくさん生えています。花の直径は2〜2.5cmほどで、ピンクや白の花が咲く株もあります。
花の時期
6〜9月ごろに咲きます。一つの花は朝開いて昼すぎにはしぼみますが、曇りの日は長く開いています。
実
花のあとに3つに割れる小さな実ができ、中に茶色の種子が入っています。

間違えやすい生き物

ツユクサCommelina communis

ツユクサは上の2枚の花びらだけが大きく青く、下の1枚は小さく白色です。花は貝殻のような苞にはさまれて咲きます。ムラサキツユクサは同じ大きさの花びら3枚が均等に開きます。

間違えやすい理由同じツユクサ科で葉の形が似ており、どちらも朝に咲いて昼にしぼむ青い花です。

オオムラサキツユクサTradescantia virginiana

オオムラサキツユクサは萼片や花のすぐ下の柄に目立つ毛があります。ムラサキツユクサはこの部分に毛がなく、葉が青みを帯びます。

間違えやすい理由同じムラサキツユクサ属で、花の形も色もよく似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭・花壇
  • 公園
  • 道ばた
分布
原産地は北アメリカの東部と中部です。日本では外来の植物で、庭や公園に植えられるほか、道ばたなど人の暮らしに近い場所に生えています。
好む環境
日なたから半日陰まで育ち、湿り気があって水はけのよい土を好みますが、乾燥にもかなり耐えます。
花の時期

6〜9月に咲きます

花 6〜9月

育て方

増やし方
種子と株分けで増えます。

名前と分類

名前について
Tradescantia reflexaの名で紹介されることもありますが、現在は同じ種の別名とされています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 雄しべの毛は細胞が一列に並んだつくりで、を観察する材料として理科教育で使われています。
  • 青い雄しべの毛の細胞は、放射線を受けるとピンク色に変わることがあります。このためムラサキツユクサの仲間の実験用の系統が、1970〜80年代に微量の放射線や突然変異の研究に盛んに使われ、日本では1974年から原子力発電所の周辺に植えて調べる試みも行われました。

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ムラサキツユクサ(Tradescantia ohiensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo