オシドリは森に囲まれた水辺にすむカモで、日本では東日本を中心に繁殖し、西日本で越冬する個体が多いです。雄の橙色の飾り羽はよく目立ちますが、雌は灰褐色で、目の後ろへ続く細い白線が識別の手がかりです。

姿・形

姿
雄は赤いくちばし、頭にある長い飾り羽、橙色の飾り羽が特徴です。雌は灰褐色で、目の周りの白い輪から後頭部へ細い白線が伸びます。
声
雄は低い「ウィブ」、雌は低い「クァッ」に近い声を出します。

間違えやすい生き物

トモエガモSibirionetta formosa

トモエガモ(Sibirionetta formosa)とオシドリの雌は褐色で似ますが、オシドリの雌には目の周りの白い輪と、目の後ろへ伸びる白線があります。

間違えやすい理由雌はどちらも小型で褐色のカモに見えます。

ヒドリガモMareca penelope

オシドリの雌は目の周りに白い輪があり、目の後ろに細い白線が伸びます。ヒドリガモ(Mareca penelope)の雌にはこの白い目の模様がありません。

間違えやすい理由どちらも褐色の雌ガモです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地の湖沼・ダム湖
  • 森林に囲まれた河川
  • 平地の池
分布
北海道・本州・九州・沖縄で繁殖記録があり、東北以北ではになる地域があります。日本全体ではまたはとして見られます。
いる時期
地域によって留鳥、漂鳥、夏鳥としての動きが異なります。
好む環境
繁殖期は水辺に近い森林を使い、大木にある穴を巣にします。冬も木陰や岸辺に隠れやすい水域を好みます。
記録される時期

一年中、毎年記録されています

繁殖 4〜7月

日本での観察305件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
草木の実を中心に食べ、とくにカシやナラのどんぐりを利用します。水生昆虫なども食べます。
活動
開けた水面より木陰を好み、ほかのカモより木の枝によく止まります。

繁殖と一生

繁殖期
産卵期は4〜7月です。
巣
水辺に近い背の高い木の穴に、枯れ草と柔らかい羽を敷いて巣を作ります。
卵の数
卵7〜12個
抱卵
雌が約28〜30日卵を温めます。ひなは卵からかえってまもなく木の穴から地面へ飛び降り、水辺へ向かいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
日本の環境省レッドリスト2020では情報不足(DD)です。

文化と話題

文化と話題
  • 仲のよい夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶ表現で親しまれています。
  • 雄の橙色の飾り羽はイチョウの葉に似るため、と呼ばれます。
オシドリ(Aix galericulata)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo