ハンノキハムシは、ハンノキの葉を食べる黒っぽい青色の小さなハムシです。成虫も幼虫も葉を食べ、大発生するとハンノキ林が茶色く見えるほど葉が食べられることがあります。北海道から九州まで広く分布します。
姿・形
- 姿
- 成虫は体長6〜9mmで、全体が光沢のある黒青色です。触角は長いです。
間違えやすい生き物
ルリハムシPlagiosterna aenea
幼虫の色や形がかなり違うので、幼虫なら見分けやすいです。成虫どうしの違いは写真では確かめにくいことがあります。
間違えやすい理由どちらもハンノキ属の木でよく見られるハムシです。
すむ場所
- よく見られる場所
- ハンノキ林
- 山地の林
- 林のへり
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州と、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布します。
- 見られる時期
日本の場合
活動 5〜9月
暮らし
- 食べ物
- おもなはハンノキやケヤマハンノキなどハンノキ属と、シラカンバです。まれにほかの広葉樹も食べます。
- 活動
- 成虫は葉に穴をあけるように食べ、ひどいときは太い葉脈だけが残ります。幼虫は葉の表面を削るように食べるので、食べられた葉は網目状になって茶色くなります。北海道では、被害は6〜8月に目立ちます。
- 冬越し
- 北海道では新しい成虫が7月下旬〜8月上旬に現れて葉を食べ、9月ごろに落ち葉の下や浅い土の中にもぐって成虫で冬を越します。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 年1回発生します。北海道では5月中旬、葉が開き始めるころに成虫が現れ、葉の裏に黄色い卵をまとめて産みます。
- 幼虫
- 北海道では6月上旬にかえった幼虫は、最初は集団で葉を食べ、育つにつれてほかの葉へ移ります。幼虫は最大で10〜12mmほどで、全体が黒いものと、黄土色の地に黒い斑紋が多いものがいます。7月上旬に土にもぐって小部屋をつくり、約2週間で成虫になります。
名前と分類
- 名前について
- ヨーロッパにすむよく似たAgelastica alniと同じ属で、資料によってはこの種をA. alniの東アジアの亜種(A. alni coerulea)とすることもあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 脅威
- 食べられただけで木が枯れることは少なく、多くはふたたび葉を開きます。ただし激しく食べられた木にカイガラムシの一種がつくと枯れることが多いとされています。北海道では街路樹のシラカンバで多発することもあります。
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