イヌノフグリは、果実の形を犬のふぐりに見立てて名づけられた小さなです。日本にあるのは淡いピンクの花を咲かせる(lilacina)で、ヨーロッパなどには青い花の亜種(polita)があります。日本のものは外来のオオイヌノフグリなどに押されて減り、環境省レッドリストに載っています。
姿・形
- 育つ姿
- 茎が下のほうで枝分かれして地面に広がる、小さな越年草です。
- 花
- 葉のつけ根に1つずつ咲きます。日本の亜種(lilacina)の花は直径3〜5mmの淡いピンク色で、赤紫色の筋があり、4つに深く裂けて平らに開きます。
- 花の時期
- 日本では3〜5月に咲きます。
- 実
- ふくらんだ玉が2つ並んだような形で、細かく柔らかい毛におおわれます。中に長さ1.5mmほどの種子が10個ほど入っています。
間違えやすい生き物
すむ場所
- よく見られる場所
- 道ばた
- 石垣のすき間
- 草地
- 分布
- 日本では本州から琉球にかけて分布する亜種 lilacina が在来です。東アジアの暖かい地域にも見られ、青い花の亜種 polita はヨーロッパ、西アジア、北アフリカにすみます。
- 好む環境
- 日本では、道ばたの石垣のすき間や街路樹の下、草地など、人の暮らしの近くに生えます。
- 花の時期
3〜5月に咲きます
花 3〜5月
名前と分類
- 名前について
- 日本と朝鮮半島のものは亜種 lilacina(変種として扱う資料もあります)で、花が淡いピンク色です。ヨーロッパなどにいる基準の亜種は青い花を咲かせます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 現状
- 日本の亜種 lilacina は、環境省レッドリストで以前は絶滅危惧II類(VU)でしたが、2025年の第5次では準絶滅危惧(NT)とされています。オオイヌノフグリやフラサバソウなどの外来種に生育地を奪われたことが、減った理由と考えられています。
文化と話題
- 文化と話題
- 和名は、果実の形を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てたものです。ひょうたんに似ていることから「ヒョウタングサ」という別名もあります。
- オオイヌノフグリの名前は、このイヌノフグリに似ていてそれより大きいことから付けられました。「いぬふぐり」は春のですが、俳句ではオオイヌノフグリをこの名で詠むことが多いとされます。
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