アメリカグマは北アメリカで最も数が多く、最も広く分布するクマです。毛の色は黒が中心ですが、褐色やシナモン色、白までさまざまです。日本の野外では見られないクマです。

姿・形

姿
体長は1.2〜1.9mほどで、オスは60〜300kg、メスは40〜150kgと、オスのほうがずっと大きくなります。毛色は黒が中心ですが、褐色の個体も多く、胸に白い斑紋がある個体もいます。

間違えやすい生き物

ツキノワグマUrsus thibetanus

ツキノワグマは胸にはっきりした白いV字(三日月)模様があり、大きな釣り鐘形の耳が横に張り出します。アメリカグマは胸の模様がないか小さいです。

間違えやすい理由どちらも黒っぽいクマで、互いに最も近い親戚です。

ヒグマUrsus arctos

ヒグマは肩が大きく盛り上がり、目と鼻先の間がくぼんだ顔つきです。アメリカグマは肩のこぶがなく、顔の横顔がまっすぐです。毛色はどちらも変化が大きく、見分けの決め手にはなりません。

間違えやすい理由褐色のアメリカグマはヒグマによく似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 森林
  • 山地
  • 海岸
分布
アメリカ合衆国、カナダ、メキシコに分布します。
好む環境
おもに森林にすみ、ヒグマを避けるように木の多い環境を好みます。ヒグマが減ったりいなくなったりした地域では分布を広げています。

暮らし

食べ物
雑食ですが植物食の傾向が強く、果実や種子、草、昆虫、魚、動物の死骸などを食べます。秋には脂肪を蓄えるため果実や木の実をたくさん食べます。
活動
冬には巣穴で冬眠します。南の暖かい地域では冬眠しない個体もいます。

繁殖と一生

繁殖期
おもに6〜7月(北のほうでは8月まで)に交尾し、1〜2月に冬眠用の巣穴の中で出産します。
一度に産む子の数
通常2〜3頭

名前と分類

名前について
多くのに分けられます。カナダのブリティッシュコロンビア州の沿岸には、白い毛の個体が生まれるシロアメリカグマ(U. a. kermodei)がすんでいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
メキシコでは絶滅危惧種に指定されています。

文化と話題

文化と話題
  • 日本ではクマ科のすべての種が「」に指定されており、飼育には許可が必要です。
  • くまのプーさんの名前は、ロンドン動物園で飼われていたアメリカグマ「ウィニー」(ウィニペグ)に由来します。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アメリカグマ(Ursus americanus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo