カラスウリは、夏の夜、日が沈んでから白い花を開くつる植物で、花びらの縁が糸のように細く裂けてレースのように垂れます。花は翌朝の日の出前にはしぼみ、秋には長さ5〜7cmの実が朱色に熟します。「烏瓜(からすうり)」は秋のでもあります。
姿・形
- 育つ姿
- 巻きひげでほかの植物にからみつく、つる性の多年草です。地下にがあり、雄花と雌花が別の株に咲くです。
- 葉
- 葉は長さ・幅とも6〜10cmほどの心臓形や手のひら形で、浅く3〜5つに裂けます。葉の表面に短い毛が多いのが特徴です。
- 花
- 白い花の縁が糸状に裂けます。雄花は短い房になって数日続けて咲き、雌花はふつう1つずつ咲きます。花筒がとても長く、蜜に届く長い口をもつスズメガの仲間が花粉を運ぶと考えられています。
- 花の時期
- 7〜9月の日没後に開き、翌朝の日の出前にしぼみます。
- 実
- 長さ5〜7cmほどの楕円形の実が、10〜11月ごろ朱色に熟します。若い実は緑色に縦じまが入ります。実がなるのは雌株だけです。
間違えやすい生き物
キカラスウリTrichosanthes kirilowii japonica
キカラスウリは実が黄色く熟し、葉の表面につやがあります。カラスウリは実が朱色に熟し、葉に短い毛が多くあります。キカラスウリの花は翌朝から昼ごろまで開いていることがありますが、カラスウリの花は日の出前にしぼみます。
間違えやすい理由すむ場所が似ていて、どちらも夜に白いレースのような花を咲かせ、葉の形も似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 林のふち
- やぶ
- 低山
- 分布
- 日本と中国を中心に分布します。日本では北海道から九州まで、低地から低い山にかけて広く自生しています。
- 花の時期
7〜9月に咲きます
花 7〜9月 · 実 10〜11月
繁殖と一生
- 増え方
- 種子は黒褐色で、カマキリの頭に似た独特の形をしています。
名前と分類
- 名前について
- より広い意味のケカラスウリ(Trichosanthes pilosa)にまとめる見方もあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 名前は、カラスが好んで食べるから、熟した赤い実がカラスの食べ残しのように見えるからなど、いくつかの説があります。「カラス」の入った地方名も多くあります。
- 種子の形が結び文(結んだ手紙)に似ていることから、「たまずさ(玉章)」という別名もあります。
- 太い根からとったでんぷんは、天花粉(あせも用の粉)の代わりに使われてきました。
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