ミツバは、日本に古くから自生し、江戸時代中期から野菜として栽培されてきた香りのよい野草です。長い葉柄の先に小葉が3枚つくことが名前の由来です。日本各地の山地の湿った林のふちや沢沿いにも野生しています。
姿・形
- 育つ姿
- 多年草で、高さは30〜50cmほどになります。全体にさわやかな香りがあります。
- 葉
- 根元から出る葉は長い柄の先に3枚の小葉がつく複葉です。小葉は先のとがった卵形で、ふちに不ぞろいな鋭いぎざぎざがあります。
- 花
- 夏(6〜8月ごろ)に花茎を伸ばし、白い小さな花をまばらなにつけます。
- 実
- 細長い楕円形の実で、熟すと黒っぽくなり、夏の終わりに種が熟します。
間違えやすい生き物
ウマノミツバSanicula chinensis
ウマノミツバは葉が深く裂けて小葉が5枚あるように見え、ミツバのような香りがありません。丸い実にはかぎ状のとげがあります。
間違えやすい理由同じ林の中に生え、名前も葉の雰囲気も似ているためです。食用にはしません。
すむ場所
- よく見られる場所
- 林のふち
- 山地の沢沿い
- 畑
- 分布
- 日本の北海道から沖縄まで分布し、朝鮮半島、中国、台湾、サハリン、南千島にも見られます。
- 好む環境
- 日陰や半日陰の湿った場所を好み、群生することが多いです。
- 花の時期
6〜8月に咲きます
花 6〜8月
育て方
- 育て方
- 市販品はどれも同じ種で、育て方によって呼び名が変わります。根元に土を寄せて白くした根ミツバ(春)、水耕栽培で一年中出回る糸ミツバ、暗い所でして根を切った切りミツバがあります。関東では根ミツバ・切りミツバ、関西では糸ミツバ(青ミツバ)が好まれてきました。
名前と分類
- 名前について
- 北アメリカの近縁種 Cryptotaenia canadensis と同じ種とみなし、その亜種 C. canadensis subsp. japonica として扱う見方もあります。
- 品種といろいろな姿
- 茎が緑色の青茎系と、赤紫色を帯びる赤茎系があります。
文化と話題
- 文化と話題
- 俳句では春のです。
- 茶碗蒸しや吸い物、関東の雑煮の彩りと香りづけによく使われます。
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