ダイミョウセセリは、黒い翅に白い紋が並ぶセセリチョウで、翅を水平に開いて止まる姿が目を引きます。日本では北海道南部から九州までの林に見られます。後翅の白い帯の出方で、近畿以西の「関西型」と中部以東の「関東型」に分けて呼ばれます。

姿・形

姿
翅は黒に近い褐色で、前翅の表裏に大小の白い紋があります。後翅の中央には白い帯があり、近畿以西のものは白い紋がはっきりし(関西型)、中部以東のものは後翅が黒っぽく白い紋がほとんどありません(関東型)。雌雄は同じ色です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 林
  • 林縁
分布
北海道の渡島半島から長崎県まで分布し、佐渡、隠岐、対馬、五島列島にもいます。国外では朝鮮半島、中国、台湾、ロシア極東に分布します。
好む環境
主に林地にすみます。関東などでは平地でも見られますが、ほかの地域では平地ではあまり見られません。
見られる時期

日本の場合

活動 5〜8月

暮らし

活動
暖かい地域では年3回(5月、7月上中旬、8月中下旬)、寒い地域や標高の高い場所では年2回、成虫が現れます。身近なイチモンジセセリやチャバネセセリは翅を半開きにして止まりますが、この種は翅を水平に開いて止まります。
冬越し
が落ち葉の中で冬を越し、春に蛹になって羽化します。

繁殖と一生

幼虫
雌は食草の葉に卵を1個ずつ産み、自分の体の毛をつけて覆い隠します。幼虫は白っぽい体に黒い頭をしていて、食草の葉の一部を切って折りたたみ、巣を作ってその中で暮らします。
幼虫の食草
ヤマノイモ、オニドコロ、ツクネイモ、ニガカシュウなどヤマノイモ科の葉を食べます。

名前と分類

名前について
長くDaimio tethysと呼ばれてきましたが、最近の分類ではTagiades属に含めます。関西型にはdaiseniという名が付けられたことがありますが、どちらの型にも白い帯の個体差があるため、日本産はまとめて亜種tethysとする見方があります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 和名は「大名挵」と書きます。前翅の白い紋を、大名が着た裃の家紋に見立てた名前といわれています。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ダイミョウセセリ(Tagiades tethys)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo