アキアカネは、童謡「赤とんぼ」で知られる、日本の秋を代表するアカトンボです。初夏に田んぼで羽化すると暑さを避けて高い山へ移り、秋に平地へ下りてきて産卵します。1990年代後半から各地で数が大きく減ったことでも注目されています。
姿・形
- 姿
- 体長は3.2~4.6cmほどです。成熟したオスは腹部が鮮やかな赤になりますが、頭と胸は赤くなりません。メスは黄褐色のままのことが多いです。
間違えやすい生き物
ナツアカネSympetrum darwinianum
胸の側面の黒い筋の上端が、アキアカネでは細くとがり、ナツアカネでは角ばって終わります。未成熟のオスは、アキアカネのほうが黄色っぽく、ナツアカネはだいだい色がかっています。
間違えやすい理由同じ時期に田んぼで見られる、よく似た赤いトンボです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 水田
- 池・湿地
- 高原・山地(夏)
- 分布
- 小笠原諸島と沖縄県を除く日本各地に分布します。
- 好む環境
- 水田や池、湿地など、浅い止水で繁殖します。
- 移動
- 暑さに弱く、羽化後は標高3,000mほどの高地まで移動して7~8月を過ごします。秋雨前線が通り過ぎたあとなどに、群れで平地へ下りてきます。
- 見られる時期
日本の場合
活動 5〜11月
暮らし
- 活動
- 5月下旬から6月下旬にかけて羽化し、成虫は秋まで見られます。
- 冬越し
- 卵で冬を越し、春に田んぼに水が入るとふ化します。
繁殖と一生
- 増え方
- 腹の先で水面や湿った泥を打って卵を産みます。
- 幼虫
- ヤゴは3~6か月ほど水中で育ち、年1回発生します。
保全状況
- 保全状況
- 1990年代後半から全国で急減しました。育苗箱に使われるイミダクロプリドやフィプロニルなどの殺虫剤が主な原因と考えられ、フィプロニルはヤゴの死亡率を高めることが示されています。
文化と話題
- 文化と話題
- 昔から秋の風物詩とされ、乾かした成虫が熱さましなどの民間薬に使われたこともあります。
- 気象庁は赤く成熟した成虫の初見日を季節の観測として記録しています。
- 東北ではかみなりとんぼと呼び、捕まえると雷が落ちるという言い伝えがありました。
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