ネジバナは、小さなピンクの花が花茎にらせん状に並んで咲く、芝生や公園にもよく生える身近な野生のランです。人の暮らしのすぐそばで見られ、万葉集にも詠まれています。モジズリとも呼ばれます。
姿・形
- 育つ姿
- 高さ10~40cmの小型の多年草です。
- 花
- ふつうピンク色の小さな花が、花茎にくっつくように多数つき、らせん状に並びます。右巻きと左巻きはほぼ半々で、ねじれない株や途中で巻き方が変わる株もあります。白花はまれです。
- 花の時期
- 4~9月
間違えやすい生き物
ハチジョウネジバナSpiranthes hachijoensis
姿はよく似ていて、写真だけで見分けるのは難しいです。九州から関東にかけて見つかっていて、ネジバナと同じ場所に生えることもあります。
間違えやすい理由2023年まではネジバナと同じ種だと考えられていました。
すむ場所
- よく見られる場所
- 芝生
- 公園
- 庭
- 日当たりのよい草地
- 分布
- 日本各地に分布し、南西諸島の奄美以南には近縁のナンゴクネジバナがあります。国外ではイラン北部やヒマラヤから東アジア、南西太平洋、オーストラリアにかけて広く見られます。
- 好む環境
- 湿り気があり、日当たりのよい草地を好みます。芝生や土手、都市公園にもふつうに生え、雑草として刈られることもよくあります。
- 花の時期
4〜9月に咲きます
花 4〜9月
繁殖と一生
- 増え方
- 小型のハナバチなどが花粉のかたまりを運びます。虫が来ない環境では結実しにくいものの、花粉塊が崩れてすることもあります。野生でも一株の寿命は短く、世代交代をくり返して生き続けます。
育て方
- 育て方
- 丈夫な植物ですが、根と共生する菌との関係が崩れると枯れやすく、同じ株を長く育てるのは難しいとされます。山野草として売られることもあります。
名前と分類
- 名前について
- 以前は Spiranthes sinensis(またはその変種)の学名で呼ばれることが多く、近年の分類では日本本土のネジバナを S. australis とする見方が一般的です。2023年には、これまでネジバナと同じと考えられていた株の一部が、形態とDNAの解析からハチジョウネジバナという別種として発表されました。
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