ボウフウは、根とが漢方の生薬「防風」になるセリ科の多年草です。中国北部・モンゴル・シベリア南部・朝鮮半島に自生し、日本には自生しません。日本で使われる生薬は中国から輸入されたもので、ハマボウフウやボタンボウフウなど名前に「ボウフウ」が付く植物は別の属の植物です。

姿・形

育つ姿
高さ30〜100cmほどになる多年草です。太い根の上部は、古い葉柄が繊維状に残ってひげのように覆っています。
葉
葉はおもに根元から出て、2〜3回細かく裂けます。茎の上の葉は小さく、ないこともあります。
花
白い小さな花が、傘の骨のように広がる花序に集まって咲きます。
花の時期
中国では8〜9月ごろ
実
平たい卵形で長さ5mmほどの果実が、9〜10月に熟します。

間違えやすい生き物

ボタンボウフウPeucedanum japonicum

ボタンボウフウは海岸に生え、3つに分かれた幅の広い厚い葉が白い粉をかぶったように見えます。ボウフウは内陸の草地に生え、葉が細かく裂けます。

間違えやすい理由名前に「ボウフウ」が付きますが、別の属の植物です。

ハマボウフウGlehnia littoralis

ハマボウフウは海岸の砂地に高さ10〜20cmで低く広がり、厚くつやのある葉と、球形に集まる白い花が目印です。

間違えやすい理由根の香りが防風に似ていて代用にされたことから「浜防風」と名づけられました。

すむ場所

よく見られる場所
  • 草の生えた斜面
  • 石の多い斜面
  • 田のあぜ・道ばた
分布
中国北部・東北部、モンゴル、シベリア南部からロシア極東、朝鮮半島に分布します。日本には自生しません。
好む環境
中国では、日当たりのよい草地や石の多い斜面、田のふち、道ばたに生えます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 根と根茎は、十味敗毒湯や防風通聖散などの漢方薬に使われます。
  • かつては内モンゴルの野生品が多く出回りましたが、採りすぎで減り、今は中国の栽培品が中心です。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ボウフウ(Saposhnikovia divaricata)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo