アズマヒキガエルは東日本に広く分布する日本固有のヒキガエルで、田畑や雑木林から都市の公園まで身近に見られます。以前はニホンヒキガエルのとされていましたが、いまは独立した種として扱われることが多くなっています。

姿・形

姿
体長は6~18cmで、地域によって大きさがかなり違います。体は褐色・黄褐色・赤褐色で大小のイボがあります。鼓膜が大きく、その縦の長さが眼と鼓膜の間の距離より長いのが特徴です。

間違えやすい生き物

ニホンヒキガエルBufo praetextatus

アズマヒキガエルは鼓膜が大きく、縦の長さが眼と鼓膜の間の距離より長めです。ニホンヒキガエルは鼓膜が小さめです。

間違えやすい理由以前は同じ種の東西の亜種とされていたほど、全体の姿がよく似ています。

ナガレヒキガエルBufo torrenticola

ナガレヒキガエルは山の渓流の流れの中に卵を産み、アズマヒキガエルは池や水たまりなど流れのない水に産みます。野外では両種の雑種も生まれます。

間違えやすい理由同じ山地にすむことがある近縁のヒキガエルです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 農耕地
  • 雑木林・自然林
  • 草原
  • 都市公園
分布
北海道を除く東日本に広く分布し、西は近畿地方北部から島根県東部(山陰地方北部)まで自然に分布します。北海道(函館・旭川・室蘭など)、佐渡島、伊豆諸島には人が持ちこんで定着しています。
好む環境
海岸近くから高山帯まで、幅広い環境にすみます。
時期

日本の場合

繁殖 2〜7月

暮らし

食べ物
地面でオサムシなどの甲虫、アリ、ミミズ、クモを食べます。

繁殖と一生

繁殖期
早春に繁殖します。1匹が繁殖する期間は1週間ほどですが、分布域全体で見ると2~7月にわたります。
巣
池や湿地など浅い止水に、ひも状の長い卵塊(卵紐)を産みます。
卵の数
卵1,500~14,000個
寿命
飼育下で10年前後

注意すること

注意すること
や皮膚から神経に作用する毒を出し、オタマジャクシにも毒があります。触った手で目や口をこすらないようにしましょう。

名前と分類

名前について
以前はニホンヒキガエルの亜種 Bufo japonicus formosus とされていましたが、2022年の分類の見直しで独立種 Bufo formosus とされました。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
北海道にはもともといなかったためとされ、在来の昆虫や両生類への影響が心配されて、旭川市周辺や深川市などで駆除が進められています。京都府のように、山道の舗装やU字溝、水の汚れ、交通事故で数を減らしている地域もあります。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アズマヒキガエル(Bufo formosus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo