カリンは、秋の香り高い黄色い実だけでなく、雲模様のようにはがれる樹皮も目を引く木です。中国原産で、日本では庭木や公園樹、盆栽として植えられています。

姿・形

育つ姿
する小高木から高木で、とげはありません。成木の樹皮は鱗状にはがれ、緑褐色を中心とした雲模様になります。
葉
楕円形の葉はし、縁に細かながあります。
花
4~5月に淡紅色の花が枝先に1輪ずつ咲きます。
実
10月ごろに大きな実が黄色く熟します。強い香りがありますが、生の果肉は硬く渋みがあります。

間違えやすい生き物

マルメロCydonia oblonga

マルメロの熟した果実には細かな毛があり、葉の縁は滑らかです。カリンの熟した果実は無毛で、葉の縁に細かな鋸歯があります。

間違えやすい理由どちらも香りの強い黄色い実をつけ、地方によって名前が混同されます。

ボケChaenomeles speciosa

ボケはふつうとげのある低木です。カリンはとげのない高木になり、成木の樹皮がまだらにはがれます。どちらも花を1輪ずつつけることがあるため、花の数だけでは見分けにくいです。

間違えやすい理由どちらもバラ科で、春に似た形の花を咲かせます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭・公園
  • 植物園
分布
中国原産で、日本各地では栽培された木が見られます。
好む環境
日当たりがよく、水はけのよい肥沃な土を好みます。
花の時期

4〜5月に咲きます

花 4〜5月 · 実 10月

育て方

育て方
花、実、樹皮を観賞でき、庭木や盆栽に利用されます。

名前と分類

名前について
以前はChaenomeles sinensisとも呼ばれました。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 実は果実酒や砂糖漬けに利用されてきました。生食を勧める果物ではありません。
  • 和名は、木目が家具材として知られるマメ科のカリンに似ることに由来するとされています。同じ呼び名でも別の植物です。
カリン(Pseudocydonia sinensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo