ミヤマザクラは、葉がすっかり開いた5月から6月はじめに、白い小さな花を房のように並べて咲かせるサクラです。花の付け根に葉のようながあり、実が熟すまで残るのが大きな特徴です。北海道から九州までの山の上のほうに生え、シロザクラとも呼ばれます。

姿・形

育つ姿
落葉高木で、高さはふつう5〜10m、大きいものは15mほどになります。樹皮は灰紫色から紫褐色で、サクラらしい横長の皮目があります。
葉
葉は倒卵状長楕円形で長さ4〜8cmほど、先が長く尖り、ふちにがあります。裏の脈の上に毛があります。
花
純白の5弁の花で、直径1.5cmほどです。6〜10個ほどがにつきます。花びらの先はへこみません。
花の時期
5月〜6月上旬
実
直径5〜9mmほどの丸い実が黒紫色に熟します(7〜8月)。熟しても果肉は苦いです。

間違えやすい生き物

ヤマザクラPrunus jamasakura

ヤマザクラは3月下旬〜4月に赤みのある若葉と同時に咲き、花も直径2.5〜3.5cmと大きめです。ミヤマザクラは5〜6月、葉が開ききってから小さな純白の花を総状に並べ、花の付け根に葉のような苞が残ります。

間違えやすい理由どちらも山に生える白っぽい花の野生のサクラです。

ベニヤマザクラPrunus sargentii

ベニヤマザクラ(オオヤマザクラ)の花はふつう淡い紅色です。ミヤマザクラの花は純白で遅く咲き、葉が開いた後に総状花序で並び、葉のような苞が目立ちます。

間違えやすい理由北日本や高い山に多く、生える場所が重なります。

ウワミズザクラPrunus grayana

ウワミズザクラは長さ6〜10cmの穂に小さな白い花がびっしり付き、おしべが目立ってブラシのように見えます。ミヤマザクラは1つの房に付く花が6〜10個ほどと少なく、一つ一つの花がサクラらしい形です。

間違えやすい理由どちらも葉が出たあとに白い花を総状花序に咲かせるサクラの仲間です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地上部の林
  • 亜高山帯下部
分布
北海道・本州・四国・九州に分布します。国外では朝鮮半島、中国東北部、ウスリー地方、サハリンに分布します。
好む環境
山地帯上部から下部に多く、蛇紋岩地や石灰岩地にも生えます。
花の時期

5〜6月に咲きます

花 5〜6月 · 実 7〜8月

名前と分類

名前について
サクラの仲間をスモモ属(Prunus)から分けてサクラ属(Cerasus)とする考え方では Cerasus maximowiczii と呼ばれます。葉が出てから花が咲き、総状花序と残る苞をもつグループの一員で、このグループで日本に自生するのは本種だけです。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 和名は「深山に生えるサクラ」という意味です。学名の maximowiczii は、ロシアの植物学者マキシモヴィッチにちなみます。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ミヤマザクラ(Prunus maximowiczii)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo