ユーラシアカササギは、ヨーロッパやシベリアなどユーラシア北部に広くすむカササギで、日本の野外では見られません。九州の佐賀平野などでおなじみのカササギは、以前はこの種のとされていましたが、最近の分類では別種のカササギ(Pica serica)として分けられています。
姿・形
- 姿
- 全長44〜46cmで、その半分以上が尾です。体は黒く緑や紫の光沢があり、腹と肩が白く、翼を広げると白い部分が目立ちます。
間違えやすい生き物
カササギPica serica
見た目はほとんど同じで、写真での区別は難しいです。カササギのほうがやや小さく、体の割に尾が短く、白い部分が少なめです。九州や北海道、朝鮮半島・中国東部で見られるものはカササギ(Pica serica)です。
間違えやすい理由長い間、同じ種の亜種として扱われていました。
すむ場所
- よく見られる場所
- 木がまばらな開けた土地
- 公園・庭
- 町・郊外
- 分布
- 西はアイルランド・イベリア半島から、東はロシアのカムチャツカ半島まで分布します。日本には分布せず、九州や北海道南部にいるカササギは別種のカササギです。
- いる時期
- 一年中同じ地域で暮らすです。
- 好む環境
- 木がまばらに生えた開けた場所を好み、木のない場所や深い森にはあまりいません。ヨーロッパでは都市の公園や住宅地の庭でも多く繁殖します。
暮らし
- 食べ物
- 雑食で、昆虫、小型の哺乳類、ほかの鳥の卵やひな、動物の死体、ドングリや穀物、生ごみまで食べます。
- 感覚
- とても賢い鳥として知られます。2008年にドイツで行われた実験では、鏡でしか見えない体の印を取ろうとし、哺乳類以外で鏡に映る自分を認識した初めての例になりました。
繁殖と一生
- 巣
- 高い木の上に、とげのある枝で屋根をかけたドーム形の巣を作り、出入り口は一つです。
- 卵の数
- ふつう卵5〜6個(3〜10個)
- 抱卵
- メスが21〜22日抱卵します。
- 巣立ち
- 約27日で巣立ち、その後も数週間は親が餌を運びます。
- 寿命
- 記録上の最長寿命は21年8か月です。
名前と分類
- 名前について
- 以前は北アフリカから東アジアまでのカササギをすべてこの一種にまとめていました。2018年に発表されたカササギ属全体の遺伝子研究のあと、マグレブカササギ、アラビアカササギ、ヒマラヤカササギ、カササギ(東アジア)が別種として扱われるようになりました。北アメリカのアメリカカササギは2000年に先に分けられています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
文化と話題
- 文化と話題
- ヨーロッパでは昔から不吉な鳥とされることが多く、光る物を盗むという言い伝えからロッシーニのオペラ『泥棒かささぎ』が生まれました。ただし2015年に発表された実験では、そうした習性の証拠は見つかっていません。
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