ヒトジラミは、人だけに寄生して血を吸う翅のない小さな昆虫です。頭髪にすむアタマジラミと、衣類にすむコロモジラミの2つのグループがあります。日本では戦後ほぼ姿を消しましたが、1980年代から再び増えています。

姿・形

姿
成虫は2〜4mmほどで、体は平たく翅がありません。3対の脚の先が爪のようになっていて、髪の毛や布の繊維をしっかりつかみます。アタマジラミはやや小さめで、体の側面の黒い斑紋が目立ちます。

間違えやすい生き物

ケジラミPthirus pubis

ケジラミは1〜2mmと小さく、体が短く幅広くてカニのような形です。おもに陰毛に寄生します。

間違えやすい理由どちらも人の毛にすみつく小さな吸血性のシラミです。近年は頭髪から見つかることもあります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 人の頭髪
  • 衣類・寝具
分布
人がいる所なら世界中にいます。
好む環境
アタマジラミは頭髪の根元近く、とくに耳の後ろや後頭部に多くいます。コロモジラミは下着の縫い目などに潜み、血を吸うときだけ肌に移ります。

暮らし

食べ物
卵以外のすべての時期に、人の血だけを吸います。
活動
跳んだり飛んだりはできず、はって移ります。アタマジラミはおもに頭と頭が触れ合うことでうつり、帽子やくし、寝具の共用でうつることもあります。

繁殖と一生

増え方
卵はセメントのような物質で髪や繊維に固定され、約1週間でかえります。幼虫は成虫に似た姿で、血を吸いながら3回脱皮して成虫になります。雌は一生に約200個の卵を産みます。
寿命
成虫は約1か月

注意すること

注意すること
刺されるとかゆくなります。アタマジラミは病気を運びませんが、コロモジラミは・塹壕熱・回帰熱を媒介します。

名前と分類

名前について
アタマジラミとコロモジラミは、これまで同じ種の2つのとされてきましたが、近年は別種として扱う考え方もあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 第二次世界大戦後の日本で大発生し、DDTで駆除されました。1950年代にはほぼ消えましたが、1970年代から報告が出始めています。
  • 近年のアタマジラミには、フェノトリン系の駆除薬が効きにくいものが報告されています。
  • 卵はフケと間違えやすいですが、フケは爪でしごくと簡単に取れるのに対し、卵は髪にしっかり付いたままです。アタマジラミを理由にした登園の制限はありません。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ヒトジラミ(Pediculus humanus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo