アゲハチョウ科は、身近なアゲハや黒いカラスアゲハ類、半透明のウスバシロチョウ類を含むチョウの仲間です。大きな翅と力強い飛び方が目立ちますが、すべての種に長い尾のような突起があるわけではありません。

このグループの生き物

アゲハPapilio xuthus

黄と黒の縞模様があり、身近な庭や公園でも見られます。

キアゲハPapilio machaon hippocrates

日本では海岸から高山まで見られ、幼虫はセリ科植物を食べます。

ジャコウアゲハByasa alcinous

黒い翅と赤い体色が目立ち、幼虫はウマノスズクサ類を利用します。

ミヤマカラスアゲハPapilio maackii

黒い翅に青緑色の帯が輝く山地の代表種です。

オナガアゲハPapilio macilentus

細長い黒い翅と長い尾のような突起が目印です。

ホソオチョウSericinus montela

細長い尾を持つ外来種で、日本では防除を検討する対象になっています。

姿・形

姿
黄と黒の縞、黒い翅の青緑色の光沢、白く半透明な翅など、姿は多様です。
見分けるポイント
大型で力強く飛ぶ種が多く、後ろばねに尾のような突起を持つものが目立ちます。ただしウスバシロチョウ類など、その突起を持たない仲間もいます。

間違えやすい生き物

シロチョウ科Pieridae

シロチョウ科には白や黄色の翅が多く、長い尾のような突起を持たない種が多いです。白いウスバシロチョウ類とは翅の透け方や模様も比べます。

間違えやすい理由どちらにも白色や黄色で昼に花を訪れる種がいます。

タテハチョウ科Nymphalidae

タテハチョウ科は前脚が短く、四本脚で止まっているように見える種が多いです。アゲハチョウ科は六本の脚を歩行に使い、多くの種が大きな翅や尾のような突起を持ちます。

間違えやすい理由どちらにも大型で色鮮やかな種が多いです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭園や公園
  • 林縁
  • 山地の草原
分布
日本では都市の庭から山地や南西諸島まで、種ごとに異なる環境で見られます。
好む環境
成虫が蜜を吸う花と、幼虫が食べるの両方がある環境が大切です。
記録される時期

一年中、毎年記録されています · 記録が特に多いのは5月、7〜9月

日本での観察5,396件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
成虫は主に花の蜜を吸い、幼虫は種ごとに決まった食草の葉を食べます。
活動
種によって見られる時期が違います。
冬越し
越冬する段階は種によって違います。

繁殖と一生

増え方
卵、幼虫、蛹、成虫を経るをします。
幼虫
幼虫は刺激を受けると、頭の後ろから二股のを出して強いにおいで身を守ります。
幼虫の食草
日本では、アゲハの幼虫はミカン科、キアゲハはセリ科、ジャコウアゲハはウマノスズクサ類を食べます。

名前と分類

名前について
キアゲハは以前、Papilio machaon hippocrates と呼ばれていました。
グループの名前
正式名はアゲハチョウ科です。日常語の「アゲハ」や「アゲハチョウ」は科の仲間を広く指すこともありますが、アゲハ(Papilio xuthus)一種を指す場合もあります。
含まれる種の数
世界ではおよそ550~600種とまとめられています。

保全状況

脅威
食草や蜜を吸う花が失われると、種ごとに異なる影響を受けます。
アゲハチョウ科(Papilionidae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo