シベリアイタチは、日本では対馬だけに自然分布するイタチで、チョウセンイタチとも呼ばれます。毛皮用に持ち込まれたものが逃げ出し、いまでは西日本の平野部に広く定着して、在来のニホンイタチを山地へ追いやっています。

姿・形

姿
ニホンイタチよりひと回り大きく、オスは28〜39cm、体重650〜820gほどです。尾が長く、頭胴長の半分を超えます。

間違えやすい生き物

ニホンイタチMustela itatsi

シベリアイタチのほうがひと回り大きく、尾が頭胴長の半分を超えるほど長いです。ニホンイタチの尾は頭胴長の半分以下です。写真だけでは見分けにくいことがあります。

間違えやすい理由色も姿もよく似ていて、西日本では同じ地域にすんでいます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 平野部
  • 人家の周辺
  • 水辺のやぶ
分布
日本で自然分布するのは対馬だけです。移入されたものが西日本の本州・四国・九州に広がっています。海外ではユーラシア東部に広く分布します。
好む環境
湖や沼のまわりのやぶがある環境を好み、平野部など人の暮らす地域に多くいます。

暮らし

食べ物
ネズミなどの小型哺乳類を中心に、鳥、カエル、魚、木の実なども食べます。対馬の糞の調査では小型哺乳類が最も多く、次いで昆虫、果実・種子でした。
活動
夜行性で、木に登ったり泳いだりもできます。

繁殖と一生

一度に産む子の数
子は2〜12頭
寿命
野生での平均寿命は2.1年で、飼育下では9年近く生きた例があります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
対馬の在来個体群は環境省レッドリスト2020で絶滅危惧IB類に引き上げられました。環境省の担当者は、増えたシカが草を食べ尽くし、すみかが失われたことが原因と考えられると説明しています。一方、本州以西に移入されたものは日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。

文化と話題

文化と話題
  • 毛皮用のほか、ネズミ駆除のために放された例もあります。
  • 標準和名は2018年に「シベリアイタチ」と定められました。タイリクイタチという別名もあります。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

シベリアイタチ(Mustela sibirica)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo