スイセンは、マルハナバチによく似た毛深いハナアブです。幼虫がスイセンなどの球根の中を食べて空洞にします。日本では1953年に神奈川県の輸出用ヒガンバナ球根から初めて見つかり、その後は北海道や関東地方を中心に広がっています。
姿・形
- 姿
- 体長12〜16mmのずんぐりしたアブで、全身が長い毛でおおわれています。体色は赤褐色から黒色まで変異が大きく、腹部には赤・橙・灰色の縞模様があります。
間違えやすい生き物
マルハナバチの仲間Bombus
スイセンハナアブははねが1対(2枚)だけで、触角がとても短いです。後ろあしの太ももが太く、先の近くに三角形の出っぱりがあります。
間違えやすい理由毛深い体と色の模様がマルハナバチに似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 庭
- 公園
- 球根の栽培地
- 分布
- ヨーロッパ原産です。輸出される花の球根とともに世界各地へ広がりました。日本では1953年の発見直後の調査で神奈川・千葉・埼玉・新潟・山梨・静岡・熊本の7県で確認され、その後は北海道や関東地方を中心に分布を広げています。
- 好む環境
- 人の暮らしに近い庭や公園、花の栽培地でよく見られます。
暮らし
- 食べ物
- 成虫はいろいろな花の蜜や花粉を食べます。幼虫は球根の中を食べます。
- 活動
- 成虫は春に現れ、低い草の上を素早くジグザグに飛びます。
- 冬越し
- 幼虫のまま球根の中で冬を越し、年に1回発生します。
繁殖と一生
- 幼虫
- 黄白色から褐色に変わる、なまこ形の太いうじです。ふつう球根1個に1匹が入り、中を食べて空洞にします。被害を受けた株は細い葉が束になって出るだけで、花を咲かせません。
- 幼虫の食草
- スイセンをはじめ、ヒガンバナ、アマリリス、スノーフレーク、ユリ、チューリップ、ヒアシンス、アヤメ類、グラジオラスなどの球根につきます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
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