ミソハギは湿地や田の畔に生えるで、お盆のころに紅紫色の小さな花を茎の先にたくさんつけ、仏さまに供える「盆花」として親しまれてきました。日本では毛が少ないミソハギと、大型で毛の多いエゾミソハギを分けて呼びますが、広くとらえる分類ではどちらも同じ種に含まれます。精霊花(ショウリョウバナ)とも呼ばれます。

姿・形

育つ姿
茎の断面が四角い多年草です。エゾミソハギはミソハギより大型になります。
葉
細長い葉がし、上下の葉が互いに直角の向きに出ます。エゾミソハギは葉の付け根が茎を抱き、毛が多いです。
花
紅紫色の6弁の小さな花が、茎の先の葉の付け根にたくさんつきます。
花の時期
お盆の頃(8月ごろ)

間違えやすい生き物

フサフジウツギBuddleja davidii

フサフジウツギは高さ5mほどになる低木で、蜂蜜のような香りの小花が円錐形に集まって咲きます。ミソハギは水辺の草で、6弁の花が四角い茎に沿って穂のようにつきます。

間違えやすい理由どちらも夏に紫色の花穂を伸ばします。

すむ場所

よく見られる場所
  • 湿地
  • 田の畔
  • 水辺
分布
ミソハギは北海道から九州、朝鮮半島に、エゾミソハギは九州以北のほかユーラシア大陸や北アフリカに広く分布します。
好む環境
日当たりのよい湿った場所を好みます。
花の時期

8月に咲きます

花 8月

育て方

育て方
日なたで育て、浅い水の中や鉢を水に浸けた状態でも育ちます。株分けや、5〜6月の挿し芽で増やせます。

名前と分類

名前について
ミソハギは19世紀末まで Lythrum salicaria と同じ種として扱われ、1898年に牧野富太郎が別種として発表し、のちに Lythrum anceps の学名が使われるようになりました。日本ではこの2つを分けますが、両者を一つの種にまとめる分類もあります。見分けの目安は、エゾミソハギが大型で毛が多く、葉の付け根が茎を抱き、萼の付属体が上を向く(ミソハギは横向き)ことです。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
エゾミソハギは北アメリカなどで湿地に広がり、IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。

文化と話題

文化と話題
  • ハギに似て禊(みそぎ)に使われたことから「禊萩」、溝に生えることから「溝萩」が名の由来とされます。
  • 「千屈菜(みそはぎ)」は秋のです。
  • 干したものは「千屈菜(せんくつさい)」として下痢止めの民間薬に使われてきました。漢名の千屈菜は、もとはエゾミソハギを指します。

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ミソハギ(Lythrum salicaria)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo