アメリカカブトガニは、北アメリカの大西洋沿岸とメキシコ湾にすむカブトガニの仲間で、日本の海には生息していません。名前に「カニ」とつきますが、カニよりもクモやサソリに近い動物です。青い血液から作られる試薬は、医薬品に細菌の毒素が混じっていないかを調べるのに使われています。
姿・形
- 姿
- 馬のひづめのような形の甲羅と、剣のような尾をもちます。背中は灰緑色から暗い茶色です。雌は雄より25~30%大きく、尾を含めて60cmほどになります。
間違えやすい生き物
カブトガニTachypleus tridentatus
アメリカカブトガニは体の輪郭がやや縦長で、尾が体より短めです。アジアのカブトガニ類の雄は歩脚の一部も鉤爪状になりますが、アメリカカブトガニの雄で鉤爪状になるのは最初の脚だけです。
間違えやすい理由姿がよく似ていて、水族館などで見比べないと区別しにくいです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 浅い海
- 河口・潟
- 砂浜(産卵期)
- 分布
- アメリカ合衆国のメイン州からフロリダ州までの大西洋沿岸と、メキシコ湾、メキシコのユカタン半島に分布します。
暮らし
- 感覚
- 大きなが1対のほか、背中とおなか側に小さながあります。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 晩春から初夏に、満月や新月の大潮のころの満潮に合わせて砂浜に上がり、産卵します。
- 巣
- 雌が砂を掘って卵を産み、雄がしがみついたまま受精させます。雌雄が1か月ほども抱き合ったままでいることがあります。
- 成熟まで
- 17回ほど脱皮して大人になります。
- 寿命
- 20~40年と考えられています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- VU危急野生での絶滅の危険が高いです
- 現状
- 1970年代から、乱獲や生息地の破壊、釣り餌としての利用で数が減ってきました。
文化と話題
- 文化と話題
- 血液の細胞から作るリムルス試薬(LAL)は、細菌の毒素に触れると固まる性質があり、注射薬や医療器具の安全検査に使われます。2016年からは血液を使わない合成試薬も出回っています。
- 種小名のpolyphemusは、ギリシア神話の一つ目の巨人ポリュペーモスに由来します。かつて目が一つしかないと考えられていたためです。
ほかの生き物も見てみる
出会った生き物を記録して、集めていこう
写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。





