サツマイモ属には、夏のアサガオだけでなく食用のサツマイモも含まれます。多くはラッパのような花をつけるつる植物で、葉はハート形や細かく裂けた形などさまざまです。

このグループの生き物

アサガオIpomoea nil

夏の鉢植えや緑のカーテンで親しまれます。花色、模様、葉形が多様で、変化朝顔には特に変わった姿があります。

マルバアサガオIpomoea purpurea

丸みのあるハート形の葉と大きな花が目立つです。栽培株が野外へ広がることもあります。

アメリカアサガオIpomoea hederacea

畑や道端で見られる外来の一年草です。三つに分かれる葉と、長く先が反り返るがくが手掛かりです。

マメアサガオIpomoea lacunosa

小さな白い花をつけ、河川敷や農地などで見られます。大輪の園芸アサガオより花がずっと小さいです。

ルコウソウIpomoea quamoclit

羽のように細かく裂けた葉と赤い星形の花が目印です。観賞用に栽培されます。

マルバルコウIpomoea coccinea

朱赤色の小さな花と、裂けないか浅く角張る葉が目印です。本州中部以南の道端や畑で見られます。

サツマイモIpomoea batatas

食用のを収穫する作物です。地面をはうつると、品種によって大きく変わる葉形も観察できます。

姿・形

葉
葉はハート形、三つに分かれる形、手のひらのように切れ込む形、細かく切れ込む形などさまざまです。ルコウソウは糸のように細かく裂けた葉が目立ちます。
花
花は白、青、紫、桃、赤、橙色などです。多くのアサガオ類では一つの花が短時間でしぼみます。
実
果実は熟すと裂けるで、中に種子が入ります。
見分けるポイント
多くはほかの物に巻き付くつる植物で、葉の付け根からまたは細い筒形の花を出します。ただし、地面をはう草、直立する草、低木や小高木も含まれます。

間違えやすい生き物

ヒルガオ属Calystegia

ヒルガオ属は花のすぐ下に大きな葉状のが2枚あり、がくを包む種が多いです。花と葉だけの写真ではサツマイモ属と区別しにくいことがあります。

間違えやすい理由どちらもつるになり、漏斗形の花を咲かせます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 道端・空き地
  • 畑・河川敷
  • 庭・農地
分布
この属は熱帯と亜熱帯を中心に世界へ広がっています。日本ではアサガオ類を栽培するほか、アメリカアサガオ、マメアサガオ、マルバルコウなどの外来種が野外で見られます。マルバルコウは本州中部以南に広がっています。
好む環境
日本でよく見られる一年草のアサガオ類は、日当たりのよい道端や農地でつるを伸ばします。サツマイモは作物として畑で育てられます。

育て方

増やし方
一年草は種子で毎年生えます。サツマイモは通常、種子ではなく苗やつるから増やします。

名前と分類

名前について
アサガオ(Ipomoea nil)は以前Pharbitis nil、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)はQuamoclit coccineaとも呼ばれました。
グループの名前
「サツマイモ属」はIpomoea全体の分類名です。日常語の「アサガオ」は主にアサガオ(Ipomoea nil)や似た園芸つる植物を指し、サツマイモまで含む属全体より狭い言葉です。

文化と話題

文化と話題
  • アサガオは奈良時代ごろに中国から渡来したとされ、江戸時代には珍しい花や葉を選ぶ変化朝顔が流行しました。
  • 現在もアサガオは観賞植物だけでなく、花色や花形を調べる実験植物として使われています。
  • マルバルコウは在来植物や作物と競合することが報告されています。
サツマイモ属(Ipomoea)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo