トミヨは、オスが水草で巣をつくり、えさも食べずに卵を守る小さな淡水魚です。本州では湧き水が流れこむ澄んだ小川にすみ、日本のトミヨのなかまでは最も広く分布します。本州の個体群は数が減り、各地でレッドリストに載っています。

姿・形

姿
全長5cmほどの細長い魚で、背びれの前に膜のない小さなとげが7〜11本並びます。体の側面には骨の板()が並びます。

間違えやすい生き物

イトヨGasterosteus aculeatus

イトヨは体が大きく、背中に太く大きなとげが少数あるだけです。トミヨは細身で、小さなとげがたくさん並びます。

間違えやすい理由同じトゲウオ科で、どちらも背中にとげがあります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 湧水の細流
  • 水草の多い小川
分布
日本では北海道や本州にすみ、ロシア極東、朝鮮半島、中国にも分布します。本州では、湧き水を水源とする澄んだ細流にすんでいます。
好む環境
15℃前後のきれいな冷たい水を好みます。そのため本州では湧き水の近くにかぎられ、水質の変化や渇水の影響を受けやすいです。
時期

日本の場合

繁殖 4〜6月

繁殖と一生

繁殖期
4〜6月
巣
オスが水草を集めて水中に数cmの巣をつくり、メスをさそいます。産卵後、オスはえさを食べずに卵を守り、巣に新しい水を送ります。
寿命
オスがメスより短命なのは、この子育てのためだという説があります。

名前と分類

名前について
日本のトミヨ属は、遺伝子や鱗板の研究によって分類が見直されてきました。本州などにすむ淡水型は、近年の研究でトミヨ(Pungitius sinensis)とされています。エゾトミヨやムサシトミヨのように、別種として扱われる近縁種もいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
VU危急野生での絶滅の危険が高いです
現状
本州のトミヨ(トミヨ属淡水型)は、2020年に環境省レッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」とされました。

文化と話題

文化と話題
  • 漢字では「富魚」「止水魚」と書きます。地方名には、トンギョ(北海道)やトゲソ(新潟県)などがあります。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

トミヨ(Pungitius sinensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo