ブタナはタンポポによく似た黄色い花を咲かせるヨーロッパ原産の多年草ですが、花茎が途中で枝分かれして花をいくつもつけるところが違います。1933年に札幌近郊で見つかったのが最初の記録で、今では全国の道ばたや空き地、牧草地で見られます。

姿・形

姿
葉はすべて根もとから出てに広がり、そこから30〜60cmほどの花茎が伸びます。茎や葉を切ると白い汁が出ます。
葉
葉の両面に硬い毛が生え、ざらざらしています。切れ込みの深さは株によってさまざまです。
花
花茎は途中で枝分かれし、それぞれの先に直径3〜4cmの黄色いをつけます。花茎には葉がなく、小さな鱗片がついているだけです。花は昼に開き、夜や雨の日には閉じます。
花の時期
6〜9月ごろが中心で、春から夏、ときには秋まで咲きます。
実
実はで、先に綿毛のようながつきます。

間違えやすい生き物

セイヨウタンポポTaraxacum officinale

セイヨウタンポポは中が空洞の花茎が枝分かれせず、1本に花が1つだけつきます。ブタナは花茎が枝分かれして花がいくつもつき、葉には硬い毛が多くあります。

間違えやすい理由黄色い頭花と地面に広がる葉の形が似ているためです。

ヒメブタナHypochaeris glabra

ヒメブタナはブタナより小柄で、葉の毛がほとんどありません。ブタナの葉は短く硬い毛に密におおわれています。

間違えやすい理由同じ属の帰化植物で、花の様子がよく似ているためです。両者の雑種も報告されています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 道ばた
  • 空き地
  • 牧草地
  • 芝生
分布
原産地はヨーロッパからコーカサス、北アフリカです。日本では全国に帰化しています。
好む環境
日当たりがよく乾いた場所を好みます。耕されるのには弱い一方、刈り取りには強い草です。
花の時期

6〜9月に咲きます

花 6〜9月

繁殖と一生

種の広がり方
冠毛のついた種子が風に乗って広がります。1株が1年に2,300個以上の種子をつけます。

育て方

増やし方
種子のほか、根や根もとの切れ端からも新しい株が出ます。

名前と分類

名前について
1933年に舘脇操が札幌近郊で見つけたときは「タンポポモドキ」と名づけられましたが、翌1934年に北村四郎が六甲山の株に「ブタナ」と名づけ、今はこちらが広く使われています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
脅威
刈り取りに強いため、果樹園や芝生の生産地では手ごわい雑草として扱われています。

文化と話題

文化と話題
  • 「ブタナ(豚菜)」は、フランスでの呼び名「豚のサラダ」を訳した名前です。属名のHypochaerisも、ギリシャ語の「子豚」に由来し、豚のえさにされたことからついたといわれます。
  • 若葉はサラダやゆで野菜、揚げ物にされ、根は炒ってコーヒーの代わりに使われることもあります。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ブタナ(Hypochaeris radicata)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo