チョウセンシラベは、韓国の高い山にだけ自生し、日本では庭木として見られるモミの仲間です。若い木にも紫色のまつぼっくりがつき、枝の上にまっすぐ立ちます。野生では絶滅が心配されています。

姿・形

姿
自生地では高さ10〜18mほどになる常緑の針葉樹です。木全体がきれいな円錐形になります。
葉
葉は長さ1〜2cmの短い針状で、表は濃い緑、裏には白い帯が2本あります。この白さで木全体が青緑色に見えます。
実
は長さ4〜7cmで、枝の上にまっすぐ立ちます。熟す前は濃い紫青色です。

間違えやすい生き物

オウシュウトウヒPicea abies

チョウセンシラベの球果は枝の上に立ちます。オウシュウトウヒの長い球果は枝から下がります。

間違えやすい理由どちらも庭や公園で見られる円錐形の針葉樹です。

シラビソAbies veitchii

シラビソは葉が枝に沿って並びやすく、チョウセンシラベは短い葉が枝を囲むようにつきます。葉だけでは紛らわしいので、枝全体も写して比べます。

間違えやすい理由日本の山で見られるシラビソは葉の見た目が似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 高い山の森
  • 日本の庭園
分布
韓国の済州島や南部の高い山に自生します。日本には自生せず、庭木として植えられることがあります。
好む環境
自生地では標高およそ1,000〜1,900mの高い山に生えます。

繁殖と一生

増え方
若い木にも球果がつくことがあります。
種の広がり方
熟した球果は枝の上でばらばらにほどけ、翼のある種子が風に乗って散ります。

育て方

育て方
日本では庭木として植えられることがあります。葉裏の白さが目立つ園芸品種もあります。

名前と分類

名前について
チョウセンシラベと近い仲間のトウシラベ(Abies nephrolepis)は形がよく似ており、見分けが難しいことがあります。
品種といろいろな姿
葉が上向きに反り返って白い葉裏がよく見える「シルバーロック(Silberlocke)」などの園芸品種があります。

保全状況

IUCNレッドリスト
EN絶滅危惧野生での絶滅の危険がとても高いです
現状
韓国の2020年の国内レッドリストでも絶滅危惧(EN)と評価されています。
脅威
韓国の自生地では、気候や周囲の植物の変化によって生育できる場所が狭まるおそれがあります。

文化と話題

文化と話題
  • 韓国ではクリスマスツリーとも呼ばれます。
チョウセンシラベ(Abies koreana)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo