アオバハゴロモは、翅を屋根のように立ててとまる淡い緑色の小さな虫です。北海道を除く各地の林にふつうに見られ、夏の後半から秋に成虫が現れます。幼虫は白いロウで体を覆い、植物の上に群がります。

姿・形

姿
体長は5.5~7mm、翅の先までは9~11mmほどです。全身が淡い緑色で、前翅は水色がかった緑色、先がわずかに赤みを帯びます。

間違えやすい生き物

ベッコウハゴロモOrosanga japonica

ベッコウハゴロモは翅を平たく広げてとまるので、翅を立てて三角形に見えるアオバハゴロモとは姿がかなり違います。

間違えやすい理由どちらも名前に「ハゴロモ」がつきますが、科が違います。

トビイロハゴロモMimophantia maritima

形はよく似ていますが、トビイロハゴロモは小さく、薄い褐色です。ススキなどのイネ科植物によくとまります。

チュウゴクアミガサハゴロモPochazia shantungensis

成虫は前翅が褐色で、前の縁に白い紋があります。翅の先まで14~15mmとアオバハゴロモより大きいです。

間違えやすい理由幼虫がお尻に白いロウ物質をつけていて、アオバハゴロモの幼虫と似ています。2017年に大阪府で初めて見つかって以来、各地で広がっている外来の虫です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 照葉樹林
  • 林縁
  • 庭木
分布
本州から琉球列島にかけての各地に分布します。北海道にはいません。国外では台湾・中国、朝鮮半島にも分布します。
好む環境
主ににすみ、高い山では少なくなります。
見られる時期

日本の場合

活動 8〜10月

暮らし

食べ物
多くの植物の茎から汁を吸います。クリ・クワ・イチジク・サクラ・チャなどでは害虫とされ、ミカン類ではをうつすことがあります。
活動
細い茎に何匹も並んでとまっていることが多いです。ゆっくり歩き、驚くと跳ねて飛び去ります。
冬越し
卵で冬を越します。卵は枯れ枝などの皮の下に産みつけられます。

繁殖と一生

繁殖期
年1回発生し、成虫は夏から秋に見られます。
幼虫
幼虫は5月ごろにふ化し、白いロウ物質で体を覆って植物の上に群がります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 地域によって「ハトムシ」「ハトポッポ」「ポッポ」などの呼び名があります。白いロウをまとった幼虫は「しらこばば」とも呼ばれます。
  • 属名 Geisha は「芸者」に由来し、翡翠色の前翅や紅色の翅先、乳白色の後翅の美しさからの連想と考えられています。
  • 子どもがつついて、翅をぱたぱたさせる様子を見て遊ぶことがあります。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo