チュウゴクモクズガニは「上海蟹」の名で知られる、中国や朝鮮半島の川にすむカニで、はさみに生えた濃い毛が特徴です。日本にはもともといない外来のカニで、に指定されています。

姿・形

姿
甲羅は青緑色で、幅は大きいもので8cmほどになります。額の縁にはっきりした4つの突起があり、甲羅の横のふちに4つの歯があります。ゆでると赤みのあるオレンジ色になります。

間違えやすい生き物

モクズガニEriocheir japonica

チュウゴクモクズガニは額の縁に4つのはっきりした突起があり(モクズガニは波打つだけ)、甲羅の横の歯が4つ(モクズガニは3つ)で、甲羅の表面もよりでこぼこしています。モクズガニのほうが小さく、褐色がかっています。

間違えやすい理由同じ属で、どちらもはさみに毛が生えています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 川の下流
  • 河口
分布
中国の長江などの川と朝鮮半島に分布します。日本では2004年11月に東京湾で生きた個体が採集されています。
好む環境
おもに淡水で暮らし、繁殖のためにへ下ります。

暮らし

食べ物
雑食で、植物質のものを中心に、小さな動物や水草も食べます。

繁殖と一生

増え方
秋に川を下り、汽水域や海で繁殖します。雌は卵をおなかに抱えてふ化させ、幼生は海水に漂って育ち、稚ガニになると川へ上ります。一生に一度だけ繁殖します。

注意すること

注意すること
肺吸虫のになることがあるため、生で食べず、中まで十分に加熱する必要があります。

保全状況

保全状況
外来生物法で2005年12月に特定外来生物に指定され(2006年2月施行)、生きたままの輸入・飼育・放流が厳しく制限されています。ヨーロッパやアメリカにも侵入し、「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。

文化と話題

文化と話題
  • 中国では秋の味覚で、「旧暦9月は雌、10月は雄」がおいしいといわれます。蒸して生姜と黒酢で食べるのが定番です。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

チュウゴクモクズガニ(Eriocheir sinensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo