イヌドクサはトクサによく似ていますが、茎の途中から細い枝を数本出す常緑のシダ植物です。トクサより乾いた河原の砂地や道ばた、海辺の砂地にも生え、地下茎で広がって群生します。別名をカワラドクサともいいます。

姿・形

姿
茎は高さ50cm〜1mほどで直立し、淡い緑色で硬く、根元や中ほどから側枝を数本出します。茎の先に黄色い長楕円形のがつきます。
育つ姿
常緑の多年生シダ植物です。地下茎を横に長く伸ばして増え、しばしば群生します。
葉
葉は小さく退化して節を包むになっています。葉鞘の先は13〜15個の歯に分かれ、基部は緑色で先がわずかに褐色になり、歯は落ちません。

間違えやすい生き物

トクサEquisetum hyemale

トクサはふつう枝を出しません。イヌドクサはひとまわり細く側枝を出し、葉鞘のふちが緑色で歯が短く落ちません。トクサは葉鞘のふちが褐色になり、細長い歯が落ちやすいです。

間違えやすい理由どちらも節のある緑の茎がまっすぐ立つ常緑のトクサ類です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 河原の砂礫地
  • 河川敷
  • 田のあぜ
  • 林縁・道ばた
  • 海辺の砂地
分布
本州(青森県の太平洋側以南)、四国、九州、沖縄島以北の琉球列島に分布します。国外ではロシア、朝鮮半島、中国、モンゴル、南アジア、ヨーロッパ、アフリカに見られます。
好む環境
山麓から山地の林縁や道ばた、河原の砂礫地、海辺の砂地に生えます。湿地を好むトクサより乾いた場所に出ますが、田のあぜのような湿った所にも見られます。

繁殖と一生

増え方
胞子嚢穂から胞子を出し、地下茎でも広がります。スギナのように胞子茎と栄養茎の区別はありません。

名前と分類

名前について
台湾から熱帯アジア、太平洋域に分布するタイワンイヌドクサ(亜種 debile)は、葉鞘の歯が黒褐色で落ちやすい点で区別されます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 和名の「イヌ」は、トクサに似ているが本物ではない、という意味とされています。

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イヌドクサ(Equisetum ramosissimum)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo