カミキリムシ科は、木の幹や葉、花で見つかる甲虫の仲間です。触角が長い種類が多いものの、体より短い種類もいて、幼虫の多くは木や草の茎の中で育ちます。日常ではカミキリムシと呼ばれます。

このグループの生き物

ハラアカコブカミキリMoechotypa diphysis

対馬にもとから分布し、本土ではシイタケ栽培用の原木とともに広がった種類です。こぶ状の突起とまだらな毛が目印です。

ゴマダラカミキリAnoplophora chinensis

庭木や果樹の周りでも見られます。黒い体の白い斑点と白黒の長い触角が特徴です。

ウスバカミキリAegosoma sinicum

大型で褐色の種類です。幅広くやや平たい体と長い触角を確認します。

キクスイカミキリPhytoecia rufiventris

春から初夏にキク科植物で見られます。茎に傷をつけ、その内部で幼虫が育ちます。

アカハナカミキリStictoleptura dichroa

夏に花の上で見つかることが多く、赤いと黒い体の対比が目立ちます。

ヨツスジハナカミキリLeptura ochraceofasciata

花でよく見られる代表的な種で、黄褐色と黒の横帯が目印です。

クビアカツヤカミキリAromia bungii

外来種で、黒い体と赤い前胸が目立ちます。日本ではサクラやモモなどに被害が出ています。

姿・形

見分けるポイント
成虫は細長い体と硬い上翅をもち、触角が体長の半分以上になる種が多いです。目が触角の付け根を囲むようにへこむことも手がかりですが、短い触角の例外もあります。

間違えやすい生き物

タマムシ科Buprestidae

タマムシ科は体が平たく弾丸形に見え、触角が短い種類が多いです。カミキリムシ科は細長い体と長い触角をもつ種類が多いですが、例外もあります。

間違えやすい理由どちらも細長い甲虫で、幼虫が材内に入る種類が多いです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 森林
  • 公園・庭
  • 枯れ木の周辺
  • 花の多い草地
分布
日本にはおよそ700種のカミキリムシ科がいるとされ、北海道から南西諸島まで見られます。地域とによって種類の組み合わせが変わります。
好む環境
幼虫が利用する植物のある場所に暮らします。生木、弱った木、枯れ木、乾いた材、草の茎など、使う場所は種ごとに違います。

暮らし

食べ物
幼虫は主に樹皮の内側や材を食べ、一部は草の茎で育ちます。成虫も多くは植物質を食べますが、ほとんど食べない種類もいます。
活動
成虫は花、樹皮、葉、樹液などで見られ、夜に活動する種もいます。大型の種類を不用意につかむとかまれることがあります。
冬越し
温帯の種には幼虫で越冬するものも、成虫で越冬するものもいます。1世代に必要な期間は種によって違います。

繁殖と一生

増え方
雌は幼虫の食物になる植物の樹皮や茎に産卵します。幼虫は樹皮下や材内にを掘って育ち、蛹を経て成虫としてします。
幼虫の食草
多くの幼虫は木や低木を食べますが、キクスイカミキリ(Phytoecia rufiventris)のように草の茎を利用する種もいます。食樹は種ごとに異なります。

名前と分類

含まれる種の数
世界では3万6千種以上が知られています。

保全状況

脅威
古木や枯れ木に依存する種は、それらが取り除かれると生息場所を失います。

文化と話題

文化と話題
  • 俳句では「天牛」が夏の季語として使われます。
  • クビアカツヤカミキリ(Aromia bungii)は日本でに指定され、生きたままの移動や飼育などが規制されています。
カミキリムシ科(Cerambycidae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo