エノキは身近な大木で、国蝶オオムラサキの幼虫が葉を食べます。灰色の幹、付け根の左右の形が違う葉、秋の小さな橙色の実が目印です。

姿・形

姿
高さ約20 mになるです。幹は灰色で、表面に細かな横向きの模様が見えます。
育つ姿
枝を広く伸ばして大きな木陰を作り、秋には葉を落とします。
葉
葉はし、付け根が左右非対称です。は葉の上半分に多く見られます。
花
4~5月に淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。花は目立ちにくいです。
実
小さな実は10月ごろ赤褐色から橙色に熟します。鳥が実を食べ、ふんと一緒に種を運びます。

間違えやすい生き物

ケヤキZelkova serrata

エノキの葉は付け根が左右非対称で、鋸歯が上半分に集中します。ケヤキは葉の付け根近くまで鋸歯が続きます。

間違えやすい理由どちらも公園や川沿いで見られる落葉高木です。

ムクノキAphananthe aspera

ムクノキの葉は触るとざらつき、実は黒く熟します。エノキの実は橙色から赤褐色になり、幹には細かな横向きの模様が見えます。

間違えやすい理由どちらも川沿いや公園に生える大きな落葉樹です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 河川敷
  • 谷沿い
  • 神社や公園
分布
本州・四国・九州に分布し、朝鮮半島や中国にも見られます。河川敷や山地のほか、道路沿いや公園にも植えられています。
好む環境
川沿いや谷筋などの低地でよく育ちます。人家に近い林や社寺林でも大木が見られます。
花の時期

4〜5月に咲きます

花 4〜5月 · 実 10月

繁殖と一生

増え方
同じ木に雄花と雌しべを持つ花が付きます。

名前と分類

名前について
日本のエノキを Celtis sinensis var. japonica と呼ぶこともあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 昔の一里塚では、道の目印や木陰を作る木として植えられたと伝えられています。
  • 材は建築や器具に利用されてきました。
  • 和名の由来には道具の柄に使ったという説がありますが、はっきりしていません。
エノキ(Celtis sinensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo