ヤブカラシは、道ばたや空き地、生け垣などでふつうに見られるブドウ科のつる草です。藪を覆って木を枯らすほどの勢いで茂ることから「藪枯らし」と名づけられ、5枚の小葉が鳥の足のように広がる葉が目印です。ビンボウカズラとも呼ばれます。
姿・形
- 育つ姿
- 地下に太い根茎をもつつる性の多年草で、つるは2〜3mほどに伸びます。葉と向かい合う位置から出る巻きひげで他の植物に絡みつきます。
- 葉
- 葉は互生し、ふつう5枚の小葉からなるで、縁には鋸歯があります。
- 花
- 葉と向かい合う位置に、淡緑色の小さな花をたくさんつけます。花びらは4枚です。オレンジ色のに蜜が多く、ハチやチョウなどたくさんの昆虫が集まります。
- 花の時期
- 6〜8月ごろ
- 実
- 球形の液果で、熟すとつやのある黒色になります。関東から北の株はで実をつけず、実をつける2倍体の株は中部から西の地方に見られます。
間違えやすい生き物
アマチャヅルGynostemma pentaphyllum
ヤブガラシは巻きひげが葉の反対側から出て、茎の節が赤紫色で目立ちます。アマチャヅルは巻きひげが葉腋から出て、茎は細く透明感のある緑色で、全体に短い毛があります。
間違えやすい理由どちらも5枚の小葉が鳥の足状に広がるつる草です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 道ばた
- 空き地
- 畑
- 土手
- 生け垣
- 分布
- 東アジアから東南アジアに広く分布し、日本では北海道南西部以南の各地で見られます。市街地でも柵や生け垣に絡みついています。
- 花の時期
6〜8月に咲きます
花 6〜8月
育て方
- 増やし方
- 地下に長く伸びる根を張りめぐらせ、地上部を抜いても根が残ると再び芽を出します。
名前と分類
- 名前について
- 以前は Cayratia japonica という学名で呼ばれていました。和名はヤブガラシとも書きます。
文化と話題
- 文化と話題
- 俳人の細見綾子は、枯れてゆくヤブガラシの姿を「みやびやか」と詠んだ句を残しています。
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