ウスバサイシンは、早春、山地の林の下で2枚のハート形の葉のあいだから暗紫色の花を地面すれすれに咲かせる多年草です。カンアオイの仲間に比べて葉が薄く、味が辛いことが名前の由来です。ヒメギフチョウの幼虫が食べる草としても知られています。
姿・形
- 育つ姿
- 根茎が地中を横に伸びる多年草です。
- 葉
- 葉は2枚ずつ出るハート形で、カンアオイの仲間より薄いです。
- 花
- 花びらのように見える部分はで、暗紫色の筒形の花が地面近くに咲きます。
- 花の時期
- 3〜5月
間違えやすい生き物
トウゴクサイシンAsarum tohokuense
写真での区別は難しく、主な手がかりは分布です。関東北部より北に生えるものはトウゴクサイシンとされています。
間違えやすい理由2007年まで同じ種として扱われていたからです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 山地の林の下
- 分布
- 日本では本州の関東地方・中部地方から中国地方に分布します。国外では朝鮮半島や中国にも分布します。
- 好む環境
- 山地のやや湿った林の下に生えます。
- 花の時期
3〜5月に咲きます
花 3〜5月
繁殖と一生
- 種の広がり方
- アリが種子を運びます。
育て方
- 増やし方
- 種子は胚が十分に育っていない状態で落ち、芽を出すまでに湿った土の中で過ごす期間が必要です。
- 毒性
- 地上部にはアリストロキア酸が含まれ、腎臓への障害に注意が呼びかけられています。
名前と分類
- 名前について
- 関東北部より北でウスバサイシンとされてきたものは、2007年にトウゴクサイシンとして別種に分けられました。西日本には変種のクロフネサイシン(var. dimidiatum)が分布するとされます。
文化と話題
- 文化と話題
- 根と根茎は生薬の「細辛(さいしん)」になり、小青竜湯などの漢方薬に使われます。
ほかの生き物も見てみる
出会った生き物を記録して、集めていこう
写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。





