ヤママユは翅を広げると11〜15cmほどになる大きなガです。幼虫はクヌギやコナラの葉を食べ、あざやかな緑色の繭を作ります。この繭からとれる「」は昔から高級な絹糸として知られ、ヤママユ自体もテンサン(天蚕)と呼ばれます。
姿・形
- 姿
- 色の変化が大きく、黄色から橙色、赤褐色まであります。4枚の翅それぞれに、中央が透明な目玉模様があります。
間違えやすい生き物
クスサンSaturnia japonica
繭が網目状にすけている(スカシダワラ)のがクスサン、緑色でつまっているのがヤママユです。幼虫もクスサンは長く白い毛が多く、本州では成虫が9〜10月とやや遅く出ます。
間違えやすい理由どちらも夏〜秋に現れる大型の茶色いヤママユガ科のガです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 雑木林
- 人里近くの広葉樹林
- 分布
- 北海道から沖縄島まで広く分布します。国外では朝鮮半島、中国、台湾、アムール地方にもいます。
- 見られる時期
日本の場合
活動 8〜9月
暮らし
- 食べ物
- 成虫は口が退化していて何も食べず、幼虫時代にたくわえた栄養だけで生きます。
- 活動
- 成虫は年1回、8〜9月ごろに現れます(奄美大島のものは7月から)。
- 冬越し
- 卵で冬を越します。
繁殖と一生
- 幼虫
- 幼虫は緑色で、4回脱皮して育ちきると、葉の間に緑色の繭を作ります。
- 幼虫の食草
- クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワ、クリなどブナ科の葉を食べ、リンゴやナシにつくこともあります。奄美大島ではスダジイを食べます。
名前と分類
- 名前について
- 本州〜屋久島のものがで、奄美大島と沖縄島にはそれぞれ別の亜種があります。北海道のものは基亜種に含められています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 1720年ごろから八丈島で八丈絹として天蚕糸が織られ、1872年ごろからは長野県各地で放し飼いで育てられるようになりました。
- 天蚕糸は丈夫で光沢がありますが染まりにくいため、家蚕の糸と織り交ぜて細い縞模様を出すのに使われてきました。繭1粒から600〜700mの糸がとれます。
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