ヒメニラは早春に3週間ほど地上に姿を見せてすぐに消える、小さなネギ属の多年草です。日本では分布が狭く珍しい植物で、関東地方以西の多くの都県でレッドリストに載っています。ヒメアマナ、ヒメビルとも呼ばれます。
姿・形
- 姿
- 地下に直径6〜10mmの球形のがあり、葉は1〜2枚で長さ10〜20cm、幅3〜8mmです。葉の断面は三日月形で中は詰まっています。全体にニラに似た弱いにおいがあります。
- 育つ姿
- 地上部は3〜4月に現れ、約3週間で枯れて姿を消すです。
- 花
- 長さ5〜10cmの花茎の先に、白色かうすい紅色の花をふつう1個、ときに2〜3個、上向きにつけます。雄株、雌株、まれに両性の株があります。
- 花の時期
- 4〜5月
- 実
- 花のあとに球形のができます。
間違えやすい生き物
ノビルAllium macrostemon
ヒメニラは葉が1〜2枚で、花はふつう1個だけです。ノビルは葉が2〜9枚とより大きく、花茎の先に多くの花が丸く集まって咲きます。
間違えやすい理由どちらも小さな鱗茎と細い葉をもつ、食べられるネギ属の野草です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 湿り気のある崖地
- 山野の湿地
- 田畑の土手
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州に分布します。国外では朝鮮半島、中国東北部、ウスリー地方に見られます。
- 好む環境
- 湿り気のあるやや傾いた崖地や、山野の湿った所、田畑の土手などに生えます。生える場所は限られますが、生育地ではまとまって見られることがあります。
- 花の時期
4〜5月に咲きます
花 4〜5月 · 活動 3〜4月
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 現状
- 環境省のレッドリストには選ばれていませんが、関東地方以西の17都県で絶滅、または絶滅のおそれがある種に指定されています。
文化と話題
- 文化と話題
- 和名は「小さなニラ」の意味で、学名の monanthum は「花が一つの」という意味です。
- 朝鮮半島の料理でよく使われ、ニラより刺激が強く葉は柔らかいため、日本でもかき揚げや麺類の薬味にする珍味とされています。
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