クロハゲワシは、主に動物の死骸を食べる大型の鳥で、日本にはごくまれに飛来します。全身はほぼ暗褐色で、翼を広げた幅は約250~295cmです。広い翼を水平か少し下げ気味に保ち、ゆっくり旋回します。

姿・形

姿
全長は約100~110cmで、翼を広げた幅は約250~295cmです。全身は暗褐色で、翼は長く幅広く、尾は短いです。の頭は淡い褐色に見え、は頭まで黒っぽく見えます。

間違えやすい生き物

オジロワシHaliaeetus albicilla

成鳥のオジロワシ(Haliaeetus albicilla)は白い尾が目立ち、飛ぶと頭と首が大きく前へ突き出します。クロハゲワシはほぼ一様に暗く、巨大な翼に対して頭が小さく見えます。

間違えやすい理由どちらも大きく暗色で、冬の開けた場所を飛ぶです。

カラフトワシClanga clanga

カラフトワシ(Clanga clanga)は全長59~71cmほどで、クロハゲワシよりはるかに小型です。クロハゲワシは指のように開く翼端と、長く幅広い長方形に近い翼が目立ちます。

間違えやすい理由遠い写真では、どちらも全身が暗い猛禽類に見えます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 海岸の開けた場所
  • 農耕地
  • 草地
分布
ヨーロッパ南部から中央アジア、中国北東部などに分布します。日本にはごくまれに飛来し、北海道から沖縄まで記録があります。
いる時期
好む環境
広く開けた場所で食べ物を探し、繁殖地では山地の森林や崖を利用します。
移動
日本での記録は不定期で、主に冬期に少数が飛来します。

暮らし

食べ物
生きた獲物を追うより、主に動物の死骸を食べます。
活動
を利用して長時間飛び、開けた地面の食べ物を探します。
群れの暮らし
繁殖期には単独やつがいで過ごしますが、死骸には複数が集まることがあります。

繁殖と一生

繁殖期
繁殖地では冬から春にかけて卵を温めます。
巣
大木や崖に枝を積み、皿形の大きな巣を作ります。
卵の数
通常1卵
抱卵
約50~55日
巣立ち
親鳥は数か月かけてひなを育てます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NT準絶滅危惧近い将来、危機に近づくおそれがあります
脅威
毒物、汚染された死骸、食べ物の減少、生息地の変化が脅威になります。
クロハゲワシ(Aegypius monachus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo