オオムラサキツユクサは、北アメリカ東部原産のツユクサ科の多年草です。花は朝に開いて昼ごろにはしぼみますが、毎日新しい花が次々に咲きます。日本では園芸植物として育てられ、庭から逃げ出したものが道ばたや空き地で見られることがあります。
姿・形
- 姿
- 高さ45〜90cmほどの株立ちになり、細長い葉が弓なりに伸びます。
- 花
- 花は直径3〜5cmで、花びらは3枚です。おしべは6本で、糸のような毛が密に生えています。にも毛があります。
間違えやすい生き物
ムラサキツユクサTradescantia ohiensis
花のすぐ下を拡大すると、オオムラサキツユクサは花柄とがく片に毛が密に生えています。ムラサキツユクサは花柄が無毛で、がく片も無毛か先に少し毛があるだけです。ムラサキツユクサは葉の裏が白い粉をふいたようになるのも手がかりです。
間違えやすい理由花がよく似ていて、両者の雑種もよく栽培されています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 道ばた
- 空き地
- 庭・花壇
- 分布
- 原産地はアメリカ東部・中部とカナダのオンタリオ州です。日本では栽培されたものが野外に逃げ出しています。
- 好む環境
- やや日陰で、湿りけのある肥えた土を好みます。
育て方
- 増やし方
- 株分けや種でふえ、こぼれ種でもよくふえます。
- 毒性
- 葉や汁にふれると皮ふがかぶれることがあります。
名前と分類
- 品種といろいろな姿
- 園芸で出回る株の多くは、ムラサキツユクサ(T. ohiensis)などとの雑種(アンダーソニアナ・グループ)です。花色は白・青・赤紫があり、八重咲きもあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 属名トラデスカンティアは、イギリス王室の庭師だったトラデスカント父子にちなみます。
- アメリカ先住民のチェロキー族は、若い葉を食べ、腹痛などの薬にも使いました。
- この種のおしべの毛は細胞が一列につながっていて、顕微鏡で細胞の中を観察するのに使われます。近縁のムラサキツユクサ(T. ohiensis)は、おしべの毛の青い細胞が放射線を浴びるとピンク色に変わるため、1970〜80年代に放射線の研究で広く使われました。
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