ナワシロイチゴは、苗代の頃に実が熟すことから名付けられた野イチゴで、日本で最もよく見かけるキイチゴの一つです。茎は地面をはうように伸び、5〜7月に淡い紅紫色の花を咲かせます。日本各地の日当たりのよい畑のまわりや道ばた、土手、田んぼのあぜに生えます。

姿・形

育つ姿
落葉する低木です。茎は木のように硬くなりますが、つる状に地面をはい、ほかの草に覆いかぶさるように広がります。茎には小さなとげがあります。
葉
ふつうは小葉3枚ので、ときに5枚になります。表は明るい黄緑色でしわがあるように見え、裏は白い綿毛が密生します。
花
直径約1.5cmの淡い紅紫色の5弁花が、短い枝の先に数個上向きに咲きます。花が咲いても花びらはほとんど開きません。
花の時期
5〜7月
実
6〜7月に赤く熟します。酸味が強い実で、生で食べるほかジャムや果実酒にも使われます。

間違えやすい生き物

クマイチゴRubus crataegifolius

クマイチゴは高さ1〜2mに立ち上がり、葉はモミジのように3〜5つに裂けた単葉で、花は白色です。ナワシロイチゴは地面をはい、葉は三出複葉で裏が白く、花は紅紫色です。

間違えやすい理由どちらも初夏に赤い実をつける野イチゴです。

エビガライチゴRubus phoenicolasius

エビガライチゴは茎や花のがくが赤いでびっしり覆われ、茎が赤っぽく見えます。茎は1〜3mに伸びます。ナワシロイチゴの茎には小さなとげと細かい毛があるだけです。

間違えやすい理由どちらも三出複葉の裏が白く、紅色の花びらと赤い実をつけます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 道ばた
  • 土手
  • 田畑のあぜ
分布
北海道から九州まで分布します。国外では朝鮮半島や中国などにも分布します。
好む環境
日当たりのよい場所を好みます。
花の時期

5〜7月に咲きます

花 5〜7月 · 実 6〜7月

名前と分類

名前について
サツキイチゴ、ワセイチゴなどの別名もあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 琉球王国では「タカイチュビ」と呼ばれ、ほかのキイチゴとともに栽培されていました。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ナワシロイチゴ(Rubus parvifolius)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo