イノモトソウは、井戸のそばによく生えることから「井の元草」と名づけられたシダです。いまでは街の石垣のすき間や道ばたでもよく見かけます。に緑色の翼があるのが目印です。

姿・形

姿
やや小型の常緑のシダで、短い根茎から葉をまとめて出します。葉柄は針金のように細くかたく、黒っぽい色をしています。
葉
葉は2〜3対ほどの細長いと先端の頂羽片からなり、羽片のあいだの中軸に緑色の翼がつきます。胞子をつける葉は細く背が高く(50cmほどになることもあります)、胞子をつけない葉は15cmほどと短く、縁に粗いぎざぎざがあります。

間違えやすい生き物

オオバノイノモトソウPteris cretica

オオバノイノモトソウははるかに大きく、羽片の幅が3cmほどになり、中軸に翼がありません。主に山の林の下に生えます。イノモトソウの羽片は幅8mm前後で、中軸に翼があります。

間違えやすい理由同じ属で、葉の形がよく似ています。

リュウキュウイノモトソウPteris ryukyuensis

中軸に翼がないことで見分けられます。九州南部から沖縄に分布します。

ホコシダPteris ensiformis

葉が細く濃い緑色で、栄養葉の羽片が深く裂けます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 石垣
  • 道ばた
  • 明るい林
分布
東北以南の本州、四国、九州に分布し、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナにもあります。沖縄ではよく似たリュウキュウイノモトソウに置き換わります。
好む環境
人里の石垣など、比較的乾いた明るい場所によく生えます。

繁殖と一生

増え方
胞子でふえます。は胞子をつける葉の羽片の縁に沿って線状につき、縁が裏に巻きこんで包みます。

育て方

育て方
庭や鉢でも育てられます。水はけのよい土を好み、乾かしすぎないようにします。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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イノモトソウ(Pteris multifida)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo