キタテハは名前のとおり黄色っぽいタテハチョウで、成虫のまま冬を越し、早春の暖かい日から飛ぶ姿が見られます。後ろばねの裏にある小さな「C」の形の模様が、学名 c-aureum(金色のC)の由来です。荒れ地や河原など、カナムグラが茂る身近な場所でよく見られます。

姿・形

姿
前ばねの長さは25~30mmほどの中型のチョウです。はねのふちがギザギザで、表は黄色の地に黒い斑点があり、後ろばねには青く光る小さな点があります。裏側は茶色で枯れ葉のように見え、はねを閉じると落ち葉や地面にまぎれます。
季節による姿
夏型はくすんだ黄色で斑紋が濃く、秋型は鮮やかな山吹色になります。幼虫の時の日の長さや気温で、どちらの型になるかが決まります。

間違えやすい生き物

シータテハPolygonia c-album

キタテハの後ろばねの表には、黒い斑紋の中に青い点があります。シータテハにはその点がありません。

間違えやすい理由どちらもギザギザの橙色のはねを持ちます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 荒れ地
  • 河原・土手
  • 林の近く
  • 市街地の周辺
分布
日本では本州から九州を中心に見られ、朝鮮半島や中国にも分布します。
好む環境
幼虫のカナムグラが生える開けた場所に多くすみます。
記録される時期

一年中、毎年記録されています

活動 3〜11月

日本での観察935件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
成虫は花の蜜のほか、樹液もよく吸います。
活動
成虫は3~11月ごろに見られ、1年に2~5回発生します。早春には陽だまりで翅を広げて日光浴をする姿が見られます。
冬越し
秋型の成虫が物かげでじっと冬を越し、春になって卵を産みます。

繁殖と一生

幼虫の食草
幼虫はカナムグラなどの葉を食べ、葉を折りたたんだり糸でつづったりして巣を作ります。

名前と分類

名前について
キタテハには、基本の c-aureum と、台湾にすむ lunulata の2亜種があります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
キタテハ(Polygonia c-aureum)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo