スジエビは日本の川や池、湖に暮らす在来の淡水エビです。体はほとんど透明で、7本の黒褐色の帯模様が名前の由来です。釣り餌の「シラサエビ」として売られ、琵琶湖周辺では大豆と煮た「えび豆」にもなります。モエビ、カワエビとも呼ばれます。

姿・形

姿
体長はオスが約3.5cm、メスが約5cmです。生きているときは体が透けて内臓が見え、死ぬと白く濁ります。額のとげ(額角)は長く、5対の歩脚のうち前の2対にはさみがあります。

間違えやすい生き物

テナガエビMacrobrachium nipponense

テナガエビには目の後ろの甲らに前向きのとげ(肝上棘)がありますが、スジエビにはありません。

間違えやすい理由テナガエビの若い個体は大きさも姿もスジエビに似ています。

ヌマエビParatya compressa

大きさは似ていますが、スジエビは脚がはっきり長く、上から見ると目が左右に飛び出して見えます。

イソスジエビPalaemon pacificus

イソスジエビは外海に面した磯にすみ、体長7cmほどとひと回り大きく、黒い帯が多くてはっきりしていて、白い点もあります。

スジエビモドキPalaemon serrifer

スジエビモドキはや内湾にすむ体長4cmほどのエビで、黒い帯が少なく体はほぼ透明です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 川
  • 池・沼
  • 湖
分布
本州から九州、種子島・屋久島に分布し、朝鮮半島南部にもいます。ただし北海道や東北、日本海側の集団は、2019年にキタノスジエビとして別種に分けられました。沖縄島には本来いませんでしたが、1975年に持ち込まれたものが中部の川やダムに定着しています。
好む環境
主に淡水にすみます。昼は石の下や水草のかげに隠れています。

暮らし

食べ物
水生昆虫や小さな甲殻類、貝、ミミズ、動物の死骸などを食べる肉食寄りの雑食で、藻や水草も食べます。大きな個体はメダカなどの小魚を食べることもあり、餌が少ないと共食いもします。
活動
夜に活発に動き回ります。

繁殖と一生

繁殖期
春から秋にかけて産卵し、特に初夏に多くなります。産卵の時期は日の長さではなく水温で決まります。
増え方
メスは1〜2mmほどの緑褐色の卵をに抱いて約1か月守ります。テナガエビやヌマエビより卵は大きく数は少なめです。ふ化した幼生は20〜30日ほど水中をただよい、約5mmの稚エビになって底に降ります。
寿命
2〜3年ほどです。

名前と分類

名前について
遺伝的に異なるいくつかのタイプがあることがわかっています。宮城県以北や北海道、日本海側にいた集団は、2019年にキタノスジエビ(Palaemon septemtrionalis)として別種に分けられました。残りの集団の扱いはまだ決まっていません。

文化と話題

文化と話題
  • 殻がやわらかいので丸ごと食べられ、唐揚げや佃煮にされます。寄生虫の心配があるため生では食べません。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

スジエビ(Palaemon paucidens)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo