セリは春の七草のひとつで、水田のあぜや湿地に群がって生える香りのよい多年草です。若葉が競り合うように生えることから「セリ」と呼ばれるようになったとされます。
姿・形
- 育つ姿
- 高さ20〜80cmほどの常緑の多年草で、全体に芳香があります。春から夏に地面をはう茎を伸ばして増え、秋から冬は根元の葉で冬を越します。
- 葉
- 葉は1〜2回で、縁に鋸歯があります。
- 花
- 白い小さな花が傘のような花序に集まって咲きます。
- 花の時期
- 日本では8月ごろに花が咲き、9月に実がなります。
間違えやすい生き物
ドクゼリCicuta virosa
ドクゼリは地下茎が緑色で太く、節がタケノコのように区切られています。横に這わず、セリ特有の香りもありません。セリは節から白いひげ根を出します。
間違えやすい理由同じ水辺に生え、葉や白い花の姿が似ています。ドクゼリは猛毒です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 水田のあぜ
- 湿地
- 水辺
- 分布
- 日本では北海道から九州まで各地に自生し、国外では東アジア、東南アジア、オーストラリアにも分布します。
- 好む環境
- 土の水分が多い場所に群生します。野菜としては主に水を張った田で栽培されます。
- 花の時期
8月に咲きます
花 8月 · 実 9月
名前と分類
- 名前について
- タゼリ、オカゼリ、ミズゼリなどの別名もあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
文化と話題
- 文化と話題
- 1月7日の七草粥に入れます。若い茎や葉はおひたしや和え物、鍋物にし、旬は1〜3月ごろです。宮城県の「せり鍋」や秋田県の「きりたんぽ鍋」によく使われます。
- 生産量は宮城県が最も多く、「仙台せり」は2024年3月に(GI)に登録されました。栽培の記録は平安時代の『延喜式』までさかのぼります。
- 『万葉集』にもセリを摘む歌があります。「芹を摘む」は、思いを寄せても報われないことを表す言い回しにもなりました。
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