アオツヅラフジは、日本全国の土手や道ばたでふつうに見られるつる植物です。生きたつるが緑色であること、そして昔このつるでつづら(かご)を編んだことが名前の由来とされます。晩秋には白い粉をかぶった青黒い実が房になります。
姿・形
- 育つ姿
- 冬に葉を落とすつる性の木です。細い緑色の茎がほかのものに巻きついて2m以上のびます。
- 葉
- 葉は互い違いにつき、卵形からハート形で長さ6cmほど、浅く3つに裂けることもよくあります。表面にはやや光沢と短い毛があります。
- 花
- 雄花と雌花は別の株に咲きます。黄白色の小さな花が集まって咲きますが、あまり目立ちません。
- 花の時期
- 7〜8月
- 実
- 直径6〜8mmの丸い実が晩秋に緑から青黒く熟し、表面に白い粉をかぶります。つぶすと紫黒色の汁が出て、中にカタツムリの殻のような平たい種子が1つ入っています。
間違えやすい生き物
オオツヅラフジSinomenium acutum
オオツヅラフジはつるが太くなり、葉も大きくが長くなります。アオツヅラフジは大きくならず、葉柄も短いです。
間違えやすい理由同じツヅラフジ科のつる植物で、名前も葉の形も似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 土手
- 山すそ
- 道ばた
- 分布
- 北海道から沖縄まで分布し、朝鮮半島、中国南部、フィリピン、太平洋の島々にも見られます。
- 好む環境
- 低地の草地や林に生え、市街地の道ばたでもよく見かけます。
- 花の時期
7〜8月に咲きます
花 7〜8月
注意すること
- 注意すること
- 有毒な植物です。つるや根は生薬として扱われたことがありますが、素人が煎じて使うのは危険です。
名前と分類
- 名前について
- 日本で広く「アオツヅラフジ」と呼ばれる植物にあたり、これまでCocculus trilobusやCocculus orbiculatusの名で扱われてきましたが、最近の分類ではNephroia属に移されています。一方、奄美大島や台湾に生えるホウザンツヅラフジ(Cocculus sarmentosus)は、日本では別の希少な種とされますが、この種に含める見方もあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 丈夫なつるは、かごを編むほか、物をしばるのに使われました。昔は鳥もちを塗ってカモ猟にも使われました。
- 万葉集には「黒葛(つづら)」として登場します。
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