ヒメタイコウチは体長2cmほどの小さなタイコウチの仲間で、おしりのは2〜3mmととても短いのが特徴です。水の中より水辺の陸上で過ごすことが多く、湧き水のある湿地にすんでいます。日本では東海・近畿地方と香川県の限られた場所にしかいません。

姿・形

姿
栗色がかった茶褐色で、同じ仲間の他の種よりも体と前脚ががっしりしています。

間違えやすい生き物

タイコウチLaccotrephes japonensis

タイコウチは呼吸管を除いても体長3.5〜4.3cmほどと大きく、おしりの呼吸管が長く伸びます。ヒメタイコウチは2cmほどで、呼吸管は2〜3mmしかありません。

間違えやすい理由体の色やかまのような前脚がよく似た同じタイコウチ科の虫です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 湧水湿地
  • 浅い水辺
分布
日本では静岡・岐阜・愛知・三重・奈良・和歌山・兵庫・香川の各県に局地的に分布します。国外では中国東北部、朝鮮半島、ロシアのウスリー地方にいます。
好む環境
安定して湧き水が出る湿地に限られます。水中生活にはあまり向いておらず、水際の草の根元や枯れ葉の間にひそんでいます。
時期

日本の場合

繁殖 4〜6月

暮らし

食べ物
かまのような前脚で昆虫やヤスデ、ヒメフナムシなどを捕まえ、消化液で体を溶かして吸います。
冬越し
12月ごろから土の中や枯れ葉の下で冬を越します。

繁殖と一生

繁殖期
4〜6月に、水辺の湿った土やコケの中に卵を産みます。
卵の数
8〜12個
幼虫
幼虫は5回脱皮して、7〜8月ごろに成虫になります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
現状
愛知県西尾市の生息地は1968年に県の天然記念物に、三重県桑名市の生息地は1985年に市の天然記念物に指定されています。三重県では2017年に県の指定希少野生動植物種となり、捕まえるには事前の届け出が必要です。
脅威
宅地造成、ため池の改修、田んぼの耕作放棄、湧き水の枯渇などで生息地が減っています。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ヒメタイコウチ(Nepa hoffmanni)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo