イラガは、幼虫が全身のとげで刺すことで知られるガで、触れるとハチに刺されたような鋭い痛みが出ます。成虫には毒がなく、口が退化しているので何も食べません。冬は幼虫が枝に付いた白く硬い卵形の繭の中で越します。
姿・形
- 姿
- 成虫は翅を広げると、雄で約30〜32mm、雌で約35〜39mmです。体と前翅の内側は淡い黄色、ほかは赤みがかった茶色です。幼虫は体長約18〜25mmで、短くずんぐりした体に多くのとげがあります。
間違えやすい生き物
ヒロヘリアオイラガParasa lepida
ヒロヘリアオイラガの幼虫は黄緑色で、背中に青い筋が通ります。木で見つかる繭はイラガのもの(白地に茶色の線が入った硬い卵形)とは限らず、ヒロヘリアオイラガの繭であることも多いです。
間違えやすい理由同じイラガの仲間で、どちらも毒のある幼虫と木に付いた繭が身近な木で見つかります。
すむ場所
- よく見られる場所
- 果樹園
- 庭木・公園の木
- 街路樹
- 分布
- 日本各地のほか、朝鮮半島・中国・台湾・ロシア極東に分布します。
- 好む環境
- 落葉広葉樹の葉の裏に、幼虫が集まっているのをよく見かけます。
- 見られる時期
日本の場合
活動 6月、8月
暮らし
- 食べ物
- 幼虫はサクラ類・カキ・ナシ・リンゴ・ヤナギ・カエデ・ケヤキなど、さまざまな落葉広葉樹の葉を食べます。成虫は何も食べません。
- 活動
- 成虫は夜に活動し、明かりに集まります。
- 冬越し
- が、カルシウムを多く含む白く硬い卵形の繭の中で冬を越します。羽化するときは繭の上端がふたのように開きます。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 日本ではふつう年2回発生し、1回目の成虫は6月、2回目は8月中旬から下旬に現れます。
注意すること
- 注意すること
- 幼虫のとげに触れると、ハチに刺されたような鋭い痛みが出ます。流水で洗い、とげは粘着テープで取り除くのがよいとされ、アンモニア水は効きません。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 「刺蛾」とも書き、デンキムシなど地方名が数十もあります。
- 繭はタナゴ釣りのえさに使われ、「玉虫」と呼ばれます。スズメノショウベンタゴと呼ぶ地方もあります。
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