オオベニシジミは、ユーラシアの温帯の湿地に暮らすシジミチョウで、日本には分布していません。オスの翅の表はほとんど斑紋のない鮮やかな橙赤色で、イギリスでは湿地の干拓によって1860年代に絶滅しました。チョウセンベニシジミとも呼ばれます。
姿・形
- 姿
- 前翅を広げると44〜52mmほどです。オスは翅の表にほとんど斑紋がなく、ベニシジミより赤みの強い色をしています。メスは前翅の表に黒い斑点があり、ベニシジミによく似ています。後翅の裏は銀色がかった青灰色に黒い点が並びます。
間違えやすい生き物
ベニシジミLycaena phlaeas
オスは前翅の表に黒い斑点がほとんどないので見分けやすいです。メスは色や斑紋がベニシジミによく似ていて、体の大きさが手がかりになります。
間違えやすい理由同じ属の橙色のシジミチョウで、翅の色合いが似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 湿った草地
- 河川敷
- 分布
- ヨーロッパとアジアの温帯に広く分布しますが、生息地はとびとびです。朝鮮半島にもすみます。日本には分布していません。韓国では近年、分布が南へ広がっていることが報告されています。
- 好む環境
- 主に湿地の環境に依存し、幼虫の食草となるギシギシの仲間が生える場所に暮らします。
暮らし
- 活動
- 地域によって年1〜3回発生します。オランダでは年1回、ドイツやフランスなど多くの地域では年2回です。
- 冬越し
- 半分ほど育った幼虫の姿で冬を越します。
繁殖と一生
- 幼虫の食草
- 幼虫はギシギシ属(Rumex)の植物を食べます。エストニアや韓国の個体群では、スイバは食草に向かなかったと報告されています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NT準絶滅危惧近い将来、危機に近づくおそれがあります
- 現状
- 西ヨーロッパでは湿地の減少によって数が減っています。
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